【コーヒー初心者のための知識】ハンドドリップの方法やおうちコーヒーの楽しみ方
自宅コーヒーの楽しみ方を知りたい。
コーヒーの楽しみ方は人によって違います。
ハンドドリップやコーヒープレスなど、それぞれに良さがありますので正解はありません。
それだけに、コーヒーを始めてみたい方には選択肢が多すぎて、何から手を付けていいかわからなくなります。
この記事ではコーヒーで最も親しみのあるハンドドリップの方法や、手軽なコーヒープレスなどについてご紹介します。
いろんな方法を知って、自分に合った方法でコーヒーを始めてみてくださいね。
コーヒーのハンドドリップに使う器具解説
コーヒーのハンドドリップをするには専用の器具が必要です。
代用できるものも多いですが、コーヒーにハマると最終的に全部揃えたくなります。
ハンドドリップに慣れるといろんな器具を試したくなりますが、まずは安いものや、見た目が好きなものを選んでハンドドリップを楽しみましょう。
せっかく高い器具を買っても、コーヒーにハマらずに止めてしまったらもったいないですからね。
ハンドドリップに必要な3つの器具
コーヒーをハンドドリップするには以下の器具を使います。
- ドリッパー
- ドリップポット(ケトル)
- ペーパーフィルター
厳密にはドリッパーとフィルターがあって、お湯を注ぐことができるならヤカンでも大丈夫です。
ドリップポットがあった方がお湯を注ぐのが簡単ですが、なければヤカンなどで代用しましょう。
最近ではダイソーやキャンドゥなどの百円均一でほとんどの器具が揃います。
最初から無理して高い器具を買う必要はありません。
まずはハンドドリップをやってみて、ハマってきたらこだわった器具に買い替えましょう。
ドリッパーは見た目で選ぼう
いろんな器具の中で、コーヒーにハマった人たちが最もこだわるのがドリッパーです。
ドリッパーを変えるだけで、コーヒーの風味がガラッと変わります。
ですが、コーヒーを始めたばかりで味の違いがわからない方は、気にする必要はありません。
百均のドリッパーでも十分おいしいコーヒーが淹れられます。
もし百均以外のドリッパーを買いたいなら、最初は見た目で選ぶことをオススメします。
見た目が良いものを選ぶと、モチベーションアップに繋がります。
わたし自身も、最初は完全に見た目で選びました(笑)
以下の記事で、コーヒー初心者向けにドリッパーの選び方を解説していますので、ぜひご覧ください。
関連記事:ドリッパーの選び方
ドリップポットは見た目だけじゃなく使いやすいものを選ぼう
ドリッパーと同じくコーヒー好きがこだわる器具が、ドリップポット(ケトル)です。
コーヒー粉にお湯を注ぐ器具ですが、注ぐときのお湯の太さが安定しやすいものや、狙ったところにお湯を落とせるなど、コントロールしやすいものが好まれます。
ドリップポットも見た目で選んでいい、と言いたいですが、思ったようにお湯が注げないと嫌になってしまいます。
個人的におすすめなのは、珈琲考具の「ツードリップポットpro」です。
注ぎ口が細く、注ぐお湯の量を安定させやすいので初心者向けのポットといえます。
お湯が注ぎ口から真っすぐ下に落ちるので、狙ったところにお湯を落とすのも簡単です。
以下の記事で感想をまとめていますので、気になった方は見てみてくださいね。
関連記事:ツードリップポットのレビュー
ハンドドリップコーヒーの始め方
ハンドドリップの基本の手順は以下の通りです。
- コーヒー豆を挽く(粉で買った場合は不要)
- ドリッパーにペーパーフィルターをセットする
- セットしたフィルターにコーヒー粉を入れる
- マグかサーバーにドリッパーを乗せる
- お湯を注ぐ
人によって細かい部分に違いはありますが、基本的にはこの手順となります。
ハンドドリップでおいしく淹れるコツ
ハンドドリップでおいしく淹れるにはいろんなコツがあります。
ハンドドリップに慣れてきて、風味を安定させたい、おいしく淹れたいと思ったら、以下の内容を参考にしてみてください。
重要なのは「はかる」こと
ハンドドリップで重要なのは「はかる」ことです。
面倒ですが、「はかる」ことで安定した風味を作り出すことができます。
具体的には以下の内容をはかります。
- 豆の量
- お湯の量
- お湯の温度
- 抽出の時間
毎回同じ味で抽出できるようになったら、上記の内容を変えてみましょう。
苦味や酸味の出方が変わったり、濃さが変わったりするので、1つのコーヒー豆でいろんな味を楽しむことができます。
例えばお湯の量と豆の量を同時に変えると、どっちの要素でどう風味が変わったのかがわからなくなります。
要素は1つずつ変えてみて、自分の好みの風味が出たら、そのときのレシピを覚えておきましょう。
こうした積み上げによって、「自分にとっておいしい」コーヒーが淹れられるようになっていきます。
ちなみに、わたしが普段淹れるときのレシピは以下の通りです。
- 豆の量:20g
- 挽き目:中挽き
- お湯の量:300ml
- お湯の温度:90℃
- お湯を注ぐ回数:4回(50ml、70ml、90ml、90ml)
- 抽出の時間:約3分半
詳細については以下の記事で紹介していますので、ちょっといつもと違う淹れ方をしたいな~と思う方は試してみてください。
関連記事:ハンドドリップのコツを解説
コーヒーの苦い・酸っぱいを知ることも大事
ずっとコーヒーを飲んでいると、「なんだか今日のコーヒーは苦いな(または酸っぱいな)」と感じることも出てくると思います。
コーヒーの風味を決める大きな要因として、豆の産地や焙煎度は影響が大きいです。
ですが、その他にも抽出の仕方や豆の新鮮さなどでも、風味は変わってきます。
例えば、お湯の温度を高めにすると、苦みの成分を抽出しやすくなりますし、挽き目を細かくすると、コーヒー液の抽出効率がよくなり、より濃く抽出できるようになります。
ただし、お湯の温度を高くして、挽き目を細かくしたら苦くておいしいコーヒーかというとそうとは限りません。
抽出の効率が高くなりすぎると、おいしくない成分まで抽出してしまうからです。
コーヒーが酸っぱい理由も大きく分けると2つあります。
実は、コーヒー豆というのはコーヒーチェリーという果実の種子です。
ですので、もともと酸味を保有しています。
コーヒーに明るい人たちはその酸味を個性としてとらえますが、コーヒー初心者の人には酸っぱいと感じてしまいます。
もう1つの酸っぱいは、豆の劣化が原因です。
コーヒー豆は焙煎してから時間が経つと、成分や味わいがどんどん劣化していきます。
買ったばかりの頃はおいしかったのに、しばらくしたら酸っぱく感じてしまう場合は、豆が劣化している可能性が高いです。
以下の記事でコーヒーが苦く感じる理由や、酸っぱく感じてしまったときの対策などを詳しく解説しています。
味わいの要因を知ることで、自分好みのコーヒーが抽出できるようになりますよ。
関連記事:コーヒーが酸っぱい理由と対策
コーヒー豆は鮮度が重要
コーヒーをおいしく楽しむには、コーヒー豆の鮮度がとても重要です。
おいしいコーヒーを飲むためには、豆を適切な環境で保存して、焙煎後1ヶ月程度を目安に飲み切ることが大事です。
豆の保存方法には常温・冷蔵・冷凍がありますが、基本は冷蔵、1ヶ月で飲み切れない分を冷凍で保管することをオススメします。
以下の記事では、どの環境で保存すれば鮮度が長持ちするかを実験しています。
関連記事:コーヒー豆の保存方法を徹底検証
いろんなコーヒーの淹れ方をご紹介
ペーパーフィルターのハンドドリップ以外にも、自宅ではいろんなコーヒーの淹れ方が楽しめます。
それぞれどんな特徴があるかを知って、自分に合う淹れ方でコーヒーを楽しみましょう。
ステンレスフィルターでコーヒーの風味をダイレクトに楽しむ
ステンレスフィルターは、ペーパーを使用しないドリッパー兼フィルターです。
ペーパーフィルターよりも、フィルターの目が粗くなっています。
目が粗いことで、ペーパーフィルターの細かい目では漉しとられてしまうコーヒー成分まで抽出が可能です。
コーヒーのコクがダイレクトに出るので、ペーパーフィルターよりもコッテリしたコーヒーが楽しめますよ。
関連記事:ステンレスフィルターの魅力
コーヒーのコクが楽しめるフレンチプレス
コーヒーを手軽に淹れる方法の1つに、フレンチプレスというものがあります。
筒状の容器にコーヒー粉を入れてお湯を注ぎ、時間が経ったらフィルターのついたピストンを押し込んで、コーヒー粉と液を分離します。
手順が簡単なので、ハンドドリップのように、淹れる人の技量で風味が変わるということがほとんどありません。
誰でも手軽に楽しめるので根強い人気があります。
関連記事:珈琲考具のフレンチプレスをレビュー
関連記事:透過式と浸漬式の違いを解説
夏に楽しい冷たいコーヒーの淹れ方
暑い日には冷たいコーヒーが飲みたくなりますよね。
ここからは、自宅で簡単に作れる冷たいコーヒーを4つご紹介します。
- 水出しコーヒー
- 氷出しコーヒー
- 氷コーヒー
- ミルク出しコーヒー
どれもすごく簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね
水出しコーヒー
水出しコーヒーの作り方は2種類ありますが、お茶パックにコーヒー粉を入れて、お水に漬け込んでおく方法が非常にお手軽です。
寝る前に作っておけば、朝にはおいしい水出しコーヒーが楽しめます。
関連記事:水出しコーヒーの作り方
氷出しコーヒー
コーヒー粉を入れたドリッパーに氷を乗せて、溶けた氷で抽出するのが氷出しコーヒーです。
抽出にはとても時間がかかりますが、誰でも簡単に楽しめる方法です。
氷の溶け方によって抽出度合いが変わるので風味は安定しませんが、それも氷出しコーヒーの特徴。
関連記事:氷出しコーヒーの作り方
氷コーヒー
製氷皿にコーヒーを入れて凍らせるのが氷コーヒーです。
凍ったコーヒーに牛乳を注いでコーヒーが溶けていくことで、少しずつ味が変化していきます。
製氷皿の形を変えればいろんな形の氷が作れるので、見た目でも楽しむことが可能です。
関連記事:氷コーヒーの作り方
ミルク出しコーヒー
水出しコーヒーと同じ要領ですが、水ではなく牛乳に漬け込むのがミルク出しコーヒーです。
カフェオレ、カフェラテとはまた違った味わいが楽しめます。
さっぱりしたコーヒーの中に濃厚なミルク感が出るので、コーヒーとミルクの両方の風味をしっかり感じることができます。
関連記事:ミルク出しコーヒーの作り方
もっとコーヒーを学びたい人は通信講座で勉強するのもあり
現在コーヒーに関わっている、または将来関わりたたい人で、もっとコーヒーに関する知識を得たい、資格を取って信頼性・権威性を付けたいと思うなら、通信講座で資格を取るのもおすすめです。
独学で勉強しようとすると勉強する内容が自分に興味のあることに偏ってしまいます。
ですが、通信講座で学べば、コーヒーに関する知識を網羅的に学べますし、試験を受けなくても課題を提出すれば資格の認定をしてくれる講座もあります。
アレンジコーヒーレシピやフードとのマリアージュなどを学ぶこともできるので、おうちカフェをもっと充実させたい人にとってもおすすめです。
コーヒー資格について学べる通信講座は以下の通りです。
- コーヒーソムリエ
- UCC ドリップマスター
- カーサバリスタ
- コーヒースペシャリスト
- コーヒーコーディネーター
それぞれ学べる内容や教材に違いがあるので、自分がどういったことを勉強したいのかによって、受ける講座を選びましょう。
詳細は以下の記事でまとめていますので、コーヒーをもっと学びたい方・資格を取りたい方は、ぜひご覧くださいね。
関連記事:コーヒーの資格・講座のおすすめ6選
まとめ~ハンドドリップは難しく考えず、まずは始めてみよう~
コーヒーのハンドドリップは奥が深く、始めてみる前は難しく感じてしまうかもしれません。
器具の選び方、豆の選び方、手順など、知っておきたいことはたくさんありますよね。
ですが、最初から上手に淹れられる人はほとんどいません。
まずは始めてみること。おいしく淹れる知識はその後で知っていきましょう。
ハンドドリップに最低限必要な器具はほとんどが百均で揃いますので、初期投資も少なくて済みます。
百均以外での買い方に悩んだら、見た目で買うことがモチベーションに繋がります。
ハンドドリップを繰り返していくことで、自分のコーヒーの好みがわかってきます。
好みがわかってくるようになると、どんなコーヒーを淹れたいかで器具を選ぶようになります。
こだわった器具は、ハンドドリップに慣れてから選んでも遅くありません。
ぜひ自宅でおいしいコーヒーを淹れて、コーヒーライフを豊かにしてくださいね。