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こんにちは
コーヒーとスイーツを愛するブロガー Kすけ(@desertandcafe)です。
これまでペーパーフィルターを使ったハンドドリップしかしてこなかった私ですが、ステンレスフィルターを使ってみたところ、すっかり魅力に取りつかれてしまいました。
今回はステンレスフィルターを実際に使ってみて感じたメリットやデメリット、少しでも美味しくコーヒーを抽出するためのコツなどをお話します。
- ペーパーフィルターでは出せない味が出る
- 湯温は高めで抽出
- 微粉はできるだけ取り除いた方がいい
ステンレスフィルターはペーパーフィルター不要のドリッパー
自宅でハンドドリップをする際、最も多く使われているのは恐らくペーパーフィルターでしょう。
ドリッパーに紙のフィルターをセットし、コーヒーの粉を入れてお湯をかける。
それに対してステンレスフィルターはドリッパー自体がフィルターです。
ステンレスでできたドリッパー兼フィルターに、コーヒー粉を入れてお湯を注ぐ。
抽出工程の違いはこれだけですが、使う器具が違うと抽出される風味が全然違うのがコーヒーの面白いところ。
ペーパーフィルターを使ったときとは異なる風味が楽しめるので、ハマる人はめっちゃハマる。
それがステンレスフィルターです。
ステンレスフィルターのメリット
ステンレスフィルターのメリットは以下の通りです。
- 長年使えばペーパーフィルターよりトータルコストが安い
- ステンレスフィルターならではの味わいが出る
- 雑に使っても大丈夫
順番に解説します。
長年使えばペーパーフィルターよりトータルコストが安い
ステンレスフィルターは落としてへこませたり壊したりしない限り、半永久的に使えます。
私が使っているステンレスフィルター「cores ゴールドフィルター」は、楽天で3,080円で購入しました。
ペーパーフィルターをネットで検索すると、100枚入りで200円前後くらいでしょうか。
4年以上使えば、ペーパーフィルターより安いということですね。
ペーパーフィルターには別途ドリッパーが必要ですので、ドリッパー代を考慮したらもっと短い期間でコスト差が埋められます。
コスパはステンレスフィルターが最強かもしれません。
ステンレスフィルターならではの味わいが出る
ステンレスフィルターの一番の醍醐味は、なんといっても抽出されたコーヒーの味わいです。
ステンレス製のフィルターは、ペーパーフィルターよりも目が粗く作られています。
ペーパーフィルターでは漉しとってしまうコーヒーのオイル・成分も、ステンレスフィルターなら余すことなく抽出することが可能です。
コーヒー豆が持っている風味を最大限楽しむことができるので、ストレートな味わいを楽しみたい方にはすごくおすすめです。
雑に使っても大丈夫
多少落としたり、雑に扱ってもびくともしないのが、ステンレスフィルターのいいところです。
ペーパーフィルター用のドリッパーは、プラスチック・ガラス・陶器などの材質で作られていますが、ガラスや陶器でできたドリッパーは落とせば割れてしまいます。
アウトドアが趣味の方は、ステンレスフィルターを持って行って、屋外でハンドドリップをすることもあるようですね。
多少ガチャガチャしたところで割れる心配がないというのは、ステンレスフィルターの特徴の一つです。
ステンレスフィルターのデメリット
ステンレスフィルターのデメリットは以下の通り。
- 微粉のせいで粉っぽい味わいになる
- コーヒーオイルが苦手な人には向かない
- フィルターが目詰まりする可能性がある
微粉のせいで粉っぽい味わいになる
ステンレスフィルターはペーパーフィルターよりもフィルターの目が粗いため、細かいコーヒー粉(微粉)がカップやサーバーに落ちてしまいます。
微粉が混じったコーヒーは舌触りが悪くなるため、粉っぽさが嫌な方には、ステンレスフィルターはおすすめできません。
反対側が透けて見えるほど、目が粗いです。
対してペーパーフィルターはこんな感じ。
透けませんね。
これくらい目の粗さが違うので、ペーパーフィルターならキャッチできる細かい粉も、ステンレスフィルターではコーヒー液と一緒にカップに落ちてしまいます。
コーヒーオイルが苦手な人には向かない
コーヒー豆のダイレクトな風味は、ペーパーフィルターでドリップしたコーヒーに慣れている方にとって、こってりし過ぎて感じるかもしれません。
これまでの経験や文化の違いなどによって、味覚には個人差が出ます。
ですので、こればっかりは試してみるしかないかな~というところです。
フィルターが目詰まりする可能性がある
半永久的に使用できるステンレスフィルターですが、繰り返し使うことによって、フィルター部分が目詰まりを起こす可能性があります。
目詰まりすると、コーヒーの抽出速度が遅くなり、コーヒー粉がお湯に浸かっている時間が長く、過抽出となります。
使ったら目詰まりしないようにすぐに洗うなど、通常のドリッパーより気を遣う必要があります。
ステンレスフィルターで美味しく淹れる5つのポイント
ステンレスフィルターを使って美味しくコーヒーを淹れるには、少しだけコツがいります。
- 微粉を取る
- 豆は中~粗挽きで挽く
- 高めの湯温で淹れる
- フィルターにお湯をかけない
- ドリップ時間は2分半ほど
1つずつ解説していきます。
微粉を取る
微粉が混じったコーヒーは、飲んだ時の舌触りが悪いです。
ステンレスフィルターはペーパーフィルターよりもフィルターの目が粗いので、ドリップ時に微粉がカップに落ちてしまいます。
ザラザラ感が嫌な方は、ドリップ前に微粉をできるだけ取り除きましょう。
微粉を取り除くのにおすすめなのは「茶こし」です。
百均でも売っていますし、特別なものではないので、家に置いてある方も多いのではないでしょうか。
茶こしにコーヒー粉を少し入れて、フリフリすると微粉を取り除くことができます。
高級なミルは豆を砕くのではなく、豆を切るくらいの挽き味ですので、微粉があまり出ない・・・らしいです。
⇩これですね。ちょっとお高価すぎて私には手が出せません。
でも手に入れて羨望のまなざしを向けられたい。
豆は中~粗挽きで挽く
豆は中~粗挽きくらいで挽きましょう。
粗く挽くことで微粉の量を少なくすることができます。
逆に細かく挽きすぎると、抽出に時間がかかりすぎて、雑味が出る原因となるので、個人的には中挽きくらいがおすすめです。
高めの湯温で淹れる
コーヒー豆を粗めに挽くと、ドリップするために投下したお湯はすぐに落ちます。
豆がお湯に触れている時間が短いと、コーヒーの風味を十分に抽出できません。
そのため、温度が低いお湯でドリップすると、味のはっきりしない薄いコーヒーができあがってしまいます。
90~93℃くらいのお湯の温度で淹れることで、豆に含まれているコーヒー成分が溶けやすくなり、しっかりとした味のコーヒーが抽出できるようになります。
フィルターにお湯をかけない
ドリップのときはコーヒーの粉にお湯を注ぎましょう。
フィルターに直接お湯をかけると、コーヒー成分を含まないお湯がカップに落ちてしまい、味が薄くなる原因となります。
フィルターにお湯をかけずに、粉にお湯を注ぐことを心がけてください。
ドリップ時間は2分半ほど
1~2杯分の抽出なら2分半~3分くらいで抽出を終わらせます。
時間が短すぎるとコーヒーの風味が出ませんし、反対に時間が長すぎてもおいしくない成分が出る原因となります。
最初に少しお湯を注いで30秒ほど蒸らしたら、蒸らし時間込みで2分半ほどでドリップを完了させます。
微粉を取り除いたコーヒーと取り除いていないコーヒーを比較
実際に微粉をできるだけ取り除いた場合と、取り除いてない場合でどれくらい差が出るのか実験してみます。
使うのはコレスのステンレスフィルター
今回使用するのはcores(コレス)のステンレスフィルターです。
このフィルターはステンレスのメッシュ部分を純金加工してあり、味や香りに影響が出にくいということで、人気のステンレスフィルターです。
ちなみに私が楽天で購入した時は3,080円(税込)でした。
今回はこやつを使って、微粉実験をしてみたいと思います。
コーヒー豆を20g用意して、中挽きでバリバリ挽いていきます。
挽き終わった粉を10gずつに分けて、片方は茶こしでふるいにかけてからドリップ。
もう片方はそのままドリップして、抽出されたコーヒーの中にどれくらい微粉が混じるのかをみてみます。
微粉を取り除く
分けました。
フリフリします。
いざドリップ。
できあがり。
結果
飲み終わりました。2杯も飲んだのでお腹タプタプ。
左がフリフリした方で右がしてない方です。
どうでしょう。差は歴然です。
・・・右側きれいに飲みすぎましたけどね?
でも微粉を減らした方が、舌触りはよかったですね。
普通に淹れたら左のカップくらい微粉が出ますので、それだけ舌触りに影響を与えます。
フリフリの手間を面倒と取るか、美味しく飲むためにこだわって淹れるか。
ステンレスフィルターを目詰まりさせないための注意点
ステンレスフィルターをできるだけ目詰まりさせないためには、コーヒー豆を粗めに挽くことと、フィルターを使った後にきちんと洗うことが重要です。
コーヒー豆は中挽き~粗挽きで
細挽きにするとコーヒー豆の粒度が細かくなりますので、微粉が出やすくなって目詰まりしやすくなります。
中挽きから粗挽きくらいの粗さで挽くと、細挽きにするより微粉も少なく、目詰まりの可能性を下げることができます。
お手入れ方法
ステンレスフィルターを使った後は、スポンジに洗剤をつけて洗いましょう。
洗うときにスポンジ裏面の固い面でこすると、スポンジの繊維が入り込んで目詰まりの原因となります。
それでも目詰まりしてしまったら?
諦めましょう。
嘘です。
お持ちであれば超音波洗浄機とかいいんじゃないでしょうか。
超音波が発する微細な振動でフィルターの目に詰まった汚れを落としてくれるそうです。
なんでもネットで4,000円くらいから売っているみたいですけど。
↓こんなやつ
洗剤をつけたスポンジを押し当てると、フィルターの目を泡が通り抜けて、汚れも一緒に押し出してくれます。
ちなみに、煮沸するといい、という方もいらっしゃいます。
沸かしたお湯にフィルターをドボンして10分くらいできれいになるということです。
ただし、フィルターがオールステンレスならよいですが、プラスチックなどが使われていると溶けてしまう恐れがあります。
まとめ~ステンレスフィルターでコーヒー本来の風味を楽しもう~
ステンレスフィルターは使い捨てではありません。
物理的に破損しない限り半永久的に使用できます。
コストがかかるのはフィルター購入時だけですので、長い目で見ると、ペーパーフィルターを使うよりもコストを抑えることができます。
ステンレスフィルターはフィルターの目がペーパーフィルターより粗く、ペーパーフィルターでは漉しとってしまうコーヒーオイルもドリップできます。
普段ペーパーフィルターを使ってドリップしたときとは全然違う風味になり、マンネリ化したコーヒー生活に違いを与えてくれます。
ただし、フィルターの目が粗いことによって、コーヒー豆の微粉が混じりやすいというデメリットもあります。
少し手間ですが、ドリップをする前に微粉をできるだけ取り除けば、ステンレスフィルターでも滑らかな舌触りのコーヒーを抽出できます。
こういった手間を楽しいと思えるかどうかで、真のコーヒー好きかどうかがわかります。(そんなわきゃない)
最近いつも通りのハンドドリップに飽きてきたな~という方、ぜひ一度ステンレスフィルターを試してみてください。
ただし
美味しいコーヒーを淹れたいなら、いい豆を使うのは絶対条件です。
その辺で適当に買った豆で、喫茶店で飲めるようなコーヒーが淹れられたら苦労はありません。
数多くのおいしいコーヒーを飲んできましたが、その中でも「美味しい」に特化したコーヒーなら珈琲きゃろっとがおすすめです。
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以下の記事でレビューしていますので、興味があればぜひご覧ください。