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こんにちは
コーヒーとスイーツを愛するブロガー Kすけ(@desertandcafe)です。
先日フレンチプレスの記事を投稿しましたが、実は時を同じくしてステンレスフィルターのドリッパーを購入していました。
で、これまでハンドドリップはペーパーフィルターでしかしてこなかった私ですが、ステンレスフィルターを使ってみたところ、魅力に取りつかれてしまいました(笑)
今回はステンレスフィルターを実際に使ってみて感じたメリットやデメリット、少しでもおいしくコーヒーを抽出するためのコツなんかをお話したいと思います。
この記事の結論はこんな感じ
- ステンレスフィルターにはメリットがたくさん
- おいしく淹れるには少しコツがいる
- 微粉はできるだけ取り除いた方がいい
ステンレスフィルターってなに?
統計をとったことはありませんが、おそらく自宅でハンドドリップをする際、多く使われているのはペーパーフィルターかと思います。
ドリッパーに紙のフィルターをセットし、コーヒーの粉を入れてお湯をかける。
ハンドドリップをする方なら誰でもやったことのある工程かと思います(^^)
それに比べてステンレスフィルターはドリッパー自体がフィルターです。
ステンレスでできたドリッパー兼フィルターに、コーヒー粉を入れたらお湯を注ぐ。
工程としての違いはこれだけなのですが、使う器具が違うと抽出される風味が全然違うのがコーヒーの面白いところ。
ペーパーフィルターを使ってコーヒーをドリップした時とは異なる風味が楽しめるので、ハマる人はめっちゃハマる、それがステンレスフィルターです(^^)
メリット
長年使えばペーパーフィルターよりトータルコストが安い
初っ端からお金の話でもうしわけないのですが(笑)
ステンレスフィルターは落としてへこませたり壊したりしない限り、半永久的に使用できます。
私が使っているステンレスフィルター「cores ゴールドフィルター」さんは、楽天で3,080円で購入しました。
ペーパーフィルターをネットで検索すると、100枚入りで200円前後くらいでしょうか。
1日1回使えば大体3か月で使い切るとして、1年間で800円。
ということは4年以上使えば、ペーパーフィルターより安いということですね(^^)
なんならペーパーフィルターには別途ドリッパーが必要ですので、ドリッパー代を考慮したらもっと短い期間でコスト差が埋められますので、コスパはさいつよかもしれません。
ステンレスフィルターならではの味わい
しかしステンレスフィルターの一番の醍醐味はなんといっても抽出されたコーヒーの味わいでしょう。
ステンレスでできたフィルターは、ペーパーフィルターよりも目が粗く作られています。
また、紙と違ってコーヒーの成分を吸着することもありません。
つまり、ペーパーフィルターでは漉しとってしまうコーヒーのオイル・成分も、ステンレスフィルターなら余すことなく抽出することができるのです。
コーヒー豆が持っている風味を最大限楽しむことができますので、ストレートな味わいを楽しみたい方にはすごくおすすめです。
雑に使っても大丈夫
ペーパーフィルター用のドリッパーは、プラスチック・ガラス・陶器など様々な材質でできていますが、ガラスや陶器などでできたドリッパーは落とせば割れてしまいます。
使う時には少し気を遣うこともありますが、ステンレスフィルターは割れることがありませんので、まあまあ雑に扱っても大丈夫です(笑)
アウトドアが趣味の方は、ステンレスフィルターを持って行って屋外でハンドドリップをすることもあるようですね。
多少ガチャガチャしたところで割れてしまう心配がないというのは、ステンレスフィルターの特徴の一つかと思います。
デメリット
微粉のせいで粉っぽい味わいになる
ステンレスフィルターはペーパーフィルターよりもフィルターの目が粗いため、細かいコーヒー粉(微粉)が抽出したコーヒーと一緒にカップやサーバーに落ちてしまいます。
微粉が混じったコーヒーは舌触りが悪くなるため、ザラザラした飲み心地が嫌な方にとっては、ステンレスフィルターでドリップしたコーヒーは苦手かもしれません。
コーヒーオイルが苦手な人には向かない
メリットに記載したコーヒー豆のダイレクトな風味は、ペーパーフィルターでドリップしたコーヒーに慣れている方にとって、こってりし過ぎて感じるかもしれません。
これまでの経験や文化の違いなどによって、味覚には個人差が出ます。
Aさんがおいしいと思うものでも、Bさんにはおいしくない可能性がありますので、こればっかりは試してみるしかないかな~というところですね^^;
フィルターが目詰まりする可能性がある
半永久的に使用できるステンレスフィルターですが、1度使ったらポイのペーパーフィルターとは違い、何度も使うことが前提です。
しかし、繰り返し使うことによって、フィルター部分が目詰まりを起こす可能性があります。
目詰まりすると、コーヒーの抽出速度が遅くなり、コーヒー粉がお湯に浸かっている時間が長くなることによって、雑味やえぐみなどが出てしまう原因となります。
できるだけ目詰まりさせないためには?

絶対ではありませんが、できるだけ目詰まりさせないためには、コーヒー豆を粗めに挽くことと、フィルターを使用した後にきちんと洗うことです。
コーヒー豆は中挽き~粗挽きで
細挽きにするとコーヒー豆の粒度が細かくなりますので、微粉が出やすくなって目詰まりしやすくなります。
中挽きから粗挽きくらいの粗さで挽くと、細挽きにするより微粉も少なく、目詰まりの可能性を下げることができるでしょう。
お手入れ方法
さすがにドリッパーを使った後に洗わない方はいないと思いますが・・・
・・・いない・・・よね?
ステンレスフィルターも使った後は、スポンジに洗剤をつけて洗ってあげてください。
で、洗う時もスポンジ裏面の固い方でこすると、スポンジの繊維が入り込んで目詰まりの原因となります。
柔らかい側で優しく洗いましょう。
それでも目詰まりしてしまったら?
諦めましょう。
嘘です(笑)
お持ちであれば超音波洗浄機とかいいんじゃないでしょうか。
超音波が発する微細な振動でフィルターの目に詰まった汚れを落としてくれます。
なんでもネットで4,000円くらいから売っているみたいですけど。
↓こんなやつ
あ、私はそのような良きものは持ち合わせていませんので、基本はスポンジでゴシゴシです(笑)
洗剤をつけたスポンジを押し当てると、フィルターの目を泡が通り抜けて、汚れも一緒に押し出してくれます。
煮沸するのがいいという方もいらっしゃいますね。
ぐらぐらに沸かしたお湯にフィルターをドボンして10分くらいできれいになるということです。
ただし、フィルターがオールステンレスならよいのですが、一部プラスチックなどが使われていると溶けてしまう恐れがあるため、煮沸する時は注意しましょう。
おいしく淹れるコツ
ステンレスフィルターを使っておいしくコーヒーを淹れるためには、少しだけコツがいります。
微粉を取る
ステンレスフィルターはペーパーフィルターよりもフィルターの目が粗いので、ドリップ時にはどうしてもコーヒー豆の微粉が一緒にドリップされてしまいます。
コーヒーに微粉が混じってしまうと、飲んだ時の舌触りがザラザラと悪くなってしまうので、ザラザラ感が嫌な方は、ドリップ前に微粉をできるだけ取り除きましょう。
完全に取り去ることはできないのですが、なにもしないよりは全然いいです。
微粉を取り除くのにおすすめなのは「茶こし」です。
百均などでも売っていますし、特別なものではないので、普通におうちにあるという方も多いのではないでしょうか。
茶こしに挽いた後のコーヒー豆を少し入れ、フリフリするとあら不思議。
微粉を取り除くことができます。まあまあめんどくさいですが。
お高価なミルをもっている人は微粉を取り除く必要はありません。
お高価なミルは豆を砕くのではなく、もはや豆を切るくらいのレベルですので、微粉があまり出ない・・・らしいです。
なお、お高価なミルの代表格、コマンダンテのミルに関しては、ひと昔前より値段が高騰していますし、品薄状態が続いていて、ほしいカラーが買えないってことも多いようですね。
⇩これですね。ちょっとお高価すぎて私には手が出せません。
もっている人がうらやましい
豆は中~粗挽きで挽く
豆は中~粗挽きくらいで挽きましょう。
目詰まりの項目でもお話ししましたが、粗く挽くことで微粉の量を少なくすることができます。
ただし、挽き目が粗すぎるとコーヒーの風味をしっかりと抽出できず、味が薄くなってしまいます。
逆に細かく挽きすぎると、抽出に時間がかかりすぎて、雑味が出てしまう原因となるので、個人的には中挽きくらいがおすすめです。
お湯の温度は高めで
コーヒー豆を粗めに挽くと、ドリップするために投下したお湯はすぐに落ちてしまい、コーヒーの風味を十分に抽出できません。
そのため、低めの温度のお湯でドリップすると、味のはっきりしない薄いコーヒーのようななにかができあがってしまいます。
90~93℃くらいのお湯の温度で淹れてあげることで、豆に含まれているコーヒー成分が溶けやすくなり、しっかりとした味のコーヒーが抽出できるようになります。
フィルターにお湯がかからないように
ドリップの時はコーヒーの粉にお湯を注ぎましょう。
フィルターに直接お湯をかけてしまうと、ただのお湯がサーバーやカップの中に落ちてしまい、これも味が薄くなる原因となります。
この辺はペーパーフィルターでハンドドリップする時と同じですので、そんなに難しいことではないですね。
蒸らし込みでドリップ時間は2分半くらい
何杯分抽出するのかにもよりますが、1~2杯分の抽出なら2分半~3分くらいで抽出を終わらせます。
最初に少しお湯を注ぎ、30秒くらい蒸らします。
あとは蒸らしの30秒を込みで、2分半の間に3~5回くらいお湯を注いでドリップを完了させます。
時間が短すぎるとコーヒーの風味が出ませんし、反対に時間が長すぎてもおいしくない成分が出る原因となります。
微粉を取り除いたコーヒーと取り除いていないコーヒーを比較
では実際に微粉をできるだけ取り除いた場合と取り除いてない場合で、どれくらい差が出るのか実験してみます。
使うのはコレスのステンレスフィルター
今回使用するのはcores(コレス)のステンレスフィルターです。

このフィルターはステンレスのメッシュ部分を純金加工してあり、味や香りに影響が出にくいということで、人気のステンレスフィルターです。
ちなみに私が楽天で購入した時は3,080円(税込)でした。
今回はこやつを使って、微粉実験をしてみたいと思います。
微粉を取り除く
コーヒー豆を20g用意して、中挽きでバリバリ挽いていきます。
挽き終わった粉を10gずつに分けて、片方は茶こしでふるいにかけてからドリップ、もう片方はそのままドリップして、抽出されたコーヒーの中にどれくらい微粉が混じるのかをみてみます。

分けました。

フリフリします。

いざドリップ。

できあがり。
結果

左がフリフリした方で右がしてない方です。
どうでしょう。差は歴然です。
・・・ちょっと右側きれいに飲みすぎたんですけどね?
でも微粉を減らした方が、舌触りはよかったですね。
この手間を面倒と取るか、おいしく飲むためにはこだわって淹れるか。
あとは好みの問題です。
まとめ~ステンレスフィルターの魅力はコーヒー本来の風味を生み出してくれるところ~
まとめいきましょう。
- ステンレスフィルターはうまく使えばトータルコストが安い
- コーヒーオイルの入ったコーヒー豆本来の風味が楽しめる
- 茶こしを使えば微粉は最小限にできる
ステンレスフィルターは使い捨てではありません。物理的に破損しない限り半永久的に使用できます。
コストがかかるのはフィルター購入時だけですので、長い目で見ると、ペーパーフィルターを使ってドリップをするよりもコストを抑えることができます。
ですが、ステンレスフィルターの魅力はそれだけではありません。
ステンレスフィルターはフィルターの目がペーパーフィルターよりも粗く、ペーパーフィルターでは漉しとってしまうコーヒー豆本来の風味(コーヒーオイル)を、そのままドリップすることができます。
普段ペーパーフィルターを使ってドリップした時とは全然違う風味になり、マンネリ化したコーヒー生活に違いを与えてくれます。
ただし、フィルターの目が粗いことによって、コーヒー豆の微粉が混じりやすいというデメリットもあります。
微粉が混じると舌触りが悪くなりますので、微粉を嫌う方も多いはず。
少し手間ですが、ドリップをする前に微粉をできるだけ取り除いてあげることで、ステンレスフィルターでも滑らかな舌触りのコーヒーを抽出できるようになります。
こういった手間を楽しいと思えるかどうかで、真のコーヒー好きかどうかがわかるんです(そんなわきゃない)
冗談はさておき、最近いつも通りのハンドドリップに飽きてきたな~という方、ぜひ一度ステンレスフィルターを試してみてはいかがでしょう。
コーヒーの新たな魅力に気付くことができるかもしれませんよ(^^♪