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細かい味の違いがわからないよ。
コーヒーを買うとき、よく「ナッツのような」とか、「チェリーを思わせる」といった味わい評価がポップに書かれていますよね。
でも、実際に飲んでみてもそんな味の違いがわからない、という人は少なくありません。
そこでこの記事では、独学でそれなりに味の違いがわかるようになったコーヒー好きが、コーヒーの味の違いを感じられるようになる方法を徹底解説。
この記事を読めば、初心者でもコーヒーの味の違いがわかるようになります。
味の違いがわかれば、コーヒーの銘柄ごとの個性を楽しめるようになりますよ。
- コーヒーの味の違いは飲み比べで少しずつ理解しよう
- 舌の使い方で味の感じやすさが変わる
- 風味を言語化することが重要

◆コーヒー系ブロガー【Kすけ】
JSFCA認定コーヒーソムリエ・J.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター3級
おうちカフェを楽しむための、コーヒー・デカフェ・スイーツの情報を発信中♪
詳しいプロフィールはこちらコーヒーって本当に味が違う?産地や品種で変わるフレーバー

コーヒー豆はコーヒーチェリーという「果実の種」であり、品種や育てられた環境によって味が大きく変わる農作物です。
ワインと同じように、テロワール(地形・気候・土壌などの自然条件)が風味に影響を与えます。
例えば、同じアラビカ種の豆でも、エチオピア産とブラジル産では香りや酸味の強さ・方向性が異なります。
他にも、以下のような要素でコーヒーの味は変わります。
- 品種
- 焙煎度
- 精製方法
- 抽出方法
コーヒーの味の違いがわからない原因

コーヒーの味の違いがわからないと、自分は味覚音痴じゃないかって落ち込んでしまいますよね。
安心してください。コーヒーの味の違いがわからないのには理由があります。
なぜ違いがわからないのかという理由を知ることが、違いがわかるようになる第一歩です。
理由は以下の通りです。
- じっくり味わってない
- 違いのわかりづらいコーヒーを飲んでいる
じっくり味わっていない

コーヒーの味の違いがわからないと感じる多くの人に共通するのが、じっくり味わって飲んでいないという点です。
これは、飲む行為が習慣化しすぎて、「味わう」という意識が薄れていることが原因です。
実際、朝の忙しい時間に何気なく口に運ぶだけでは、繊細な味の違いに気づきにくいもの。
コーヒーはただのカフェイン補給ではなく、香りやコク、酸味といった味覚をゆっくりと楽しむ嗜好品であることを意識しましょう。
違いのわかりづらいコーヒーを飲んでいる

市販のインスタントコーヒーや缶コーヒー、カフェでもブレンドコーヒーなどを好んで飲んでいる場合、風味の違いは感じにくいです。
これらは万人受けしやすいように産地の違う豆をブレンドして開発されることが多く、普段から意識して飲んでいなければ、豆ごとの個性を感じ取るのは難しいでしょう。
コーヒーの味の違いがわかるようになる方法

先に断っておくと、これから説明する通りにやれば、誰でも100%違いがわかるようになるわけではありません。
人間は舌にある数千個の味蕾という器官が味を感じとっていますが、訓練したからといって味蕾が増えるわけはないからです。
ただ、個人差があるとはいっても、可能な限り味の解像度を上げることは可能です。
ぼやけていた味わいを鮮明に認識できるようになってくると、コーヒーの味の違いがわかるようになるでしょう。
違いを感じる方法①飲み比べをする

コーヒーの風味の違いを感じ取れるようになるには、何より「経験」が必要です。
そのためには、異なる種類の豆を飲み比べてみるのが効果的。
飲み比べるコーヒーは、カフェに行って飲むでも自分でドリップするでも、好きな方で大丈夫です。
この機会にハンドドリップを始めてみたいという方は、以下の記事もご覧ください。
関連記事:コーヒー初心者向けハンドドリップの始め方
飲み比べをするときは、以下の2通りで違いを感じてみましょう。
- 同じ産地で焙煎度が違うコーヒーを飲む
- 同じ焙煎度で違う産地のコーヒーを飲む
焙煎度が違う豆は酸味と苦味の強さが全然違うので、最初に味の違いを感じる方法としては最適です。

次は、同じ焙煎度で違う産地のコーヒーを飲んでみましょう。
産地が違うと、同じ「酸味」でも異なる個性として感じることができます。

関連記事:コーヒー豆の選び方をチャートで解説
飲み比べの際は、時間をかけて、香りを嗅いでから口に含み、ゆっくりと味わいましょう。
何度か繰り返すうちに、少しずつ違いが見えてくるはずです。
ちなみに、いろいろな豆を試してみたいなら、毎回異なる銘柄が届くコーヒーのサブスクがおすすめです。
様々なコーヒーを試すことができるうえ、毎回購入する手間なしに高品質なコーヒーを手に入れることができますよ。
関連記事:コーヒーサブスクのおすすめランキング
違いを感じる方法②味わいを言語化する
コーヒーのプロや愛好家たちは味わいをフレーバーで表現します。
フレーバーは食べ物に例えるのが一般的で、馴染みのあるもので表現することで、実際に食べていなくても、味をなんとなくイメージすることが可能になります。
フレーバーホイールという風味をまとめた図を使って、言語化してみましょう。

味の感想はメモすることで、銘柄ごとの違いを視覚的に理解することができます。
違いを感じる方法③コーヒーの酸味がわかりにくいときは舌の側面で味わう
味覚をより繊細に感じ取るには、舌の使い方にも工夫が必要です。
個人差はありますが、舌のどの部分で味わうかによって、感じ方が変わることがあります。

コーヒーの酸味を感じにくい場合は、舌の側面を使ってみましょう。
舌の側面に液体を当てることで、果実感のあるフレーバーを強く感じる人が多い傾向にあります。
また、浅煎りから中煎りの焙煎度で、エチオピアやケニアなどアフリカ系の産地の豆を使うと、より明確にわかるでしょう。
違いを感じる方法④コーヒーの甘味がわかりにくいときは舌の先端で味わう

コーヒーの味には、酸味と苦味以外に甘味も存在します。
もし甘味を感じにくいときは、舌の先端にコーヒーを当ててみてください。
浅煎りであれば果実の甘さ、中煎りであれば焦がし砂糖、深煎りならキャラメルやチョコレートのような甘さを感じられることがあります。
コーヒーの味を表現するには、いろんな食べ物を知っておくことが重要

コーヒーのフレーバーを表現したい場合、その食べ物を知っておく必要があります。
例えば、「クローブのようなスパイシーさ」と表現されても、クローブを食べたことがなければイメージはできません。
逆もまた然りで、例えにする食べ物を知らなければ、自分が飲んでいるコーヒーがどんな味わいかを詳細に表現することはできないのです。
ですので、フレーバーを表現するためには、いろんな食べ物や飲み物の味を知り、表現の幅を増やすことが重要になります。
まとめ~コーヒーの味の違いを感じて、コーヒーの奥深い世界を楽しもう~
コーヒーは様々な味を感じられる奥の深い飲み物です。
最初は違いを感じるのは難しいですが、特徴の異なるコーヒーを飲み比べることで、少しずつ違いがわかるようになります。
飲んだコーヒーの味は言語化してメモしておくことで、豆ごとの違いがよりわかりやすくなります。
味の違いがわかる人間になって、コーヒーライフをもっと楽しめるようになりましょう。