酸っぱいコーヒーは嫌い？コーヒーが酸っぱい理由と対策を解説

コーヒーを飲んでいると、酸っぱいコーヒーに出会うこともありますよね。

豆が最初から酸っぱいこともあれば、買ってきた当初は普通だったのに、時間が経ったら酸っぱくなってた、なんてこともあるはず。

この記事では、コーヒーが酸っぱく感じる理由について解説します。

理由がわかれば酸っぱいコーヒーを避けられるようになりますよ。

コーヒーが酸っぱい理由とは？

コーヒーの「酸っぱさ」はフルーツに由来する

実は、コーヒー豆は豆と呼ばれていますが、コーヒーチェリーという果実の種子です。

豆類ではなく、フルーツの一種になります。

そのため、もともと酸味の成分を含んでいます。

これらの酸味の感じ方は、豆の品種・産地によって違ったり、焙煎の程度によっても変わります。

特に焙煎度による違いが顕著で、浅煎りのコーヒーは酸味を感じやすいです。

コーヒーの酸味は大きくわけて2通り

コーヒーの風味を表現するのが得意な人たちは、酸味の方向性をよく果物で例えます。

この場合、酸味は豆の個性として捉えています。

一方、コーヒーの酸味を「酸っぱい」と表現することもあります。

これは、豆の個性ではなく、酸味が強すぎて不快に感じた場合に、酸っぱいと表現することが多いです。

コーヒーが酸っぱくなる原因の多くは豆の劣化

豆の個性以外でコーヒーが酸っぱいと感じる場合、豆が劣化してしまっていることが多いです。

豆の保管状態がよくなかったり、焙煎してから日時が経過していたりすると、不快な酸味が出てくることがあります。

せっかく高い豆を買ってきておいたのに、久しぶりに淹れてみたら酸っぱいと感じることがあるのはこれが理由です。

また、スーパーなどで安く販売されている豆で、買ってきたばかりなのに酸っぱい味がすることがあります。

これも先ほどと同じ理由で、焙煎してから店頭に並んで、購入されるまでにかなり時間が経過してしまっていることが考えられます。

根本的な酸味の要因ではありませんが、ドリップの仕方でも酸味が強調されることがあります。

実は、コーヒーの成分は、温度帯によって抽出されやすい・にくいがあるんです。

例えば苦味成分は、高い温度だと抽出されやすくなります。

ですので、いつも低い温度で抽出している方は、苦みがあまり出てこず、酸味が強調されているかもしれません。

コーヒー豆が腐ることはほとんどない

コーヒー豆は焙煎によって、豆の中の水分はほとんどなくなります。

食品が腐るのは、細菌が繁殖するからであり、水分がほとんどないコーヒー豆では細菌が繁殖することができず、腐ることはないといわれています。

ただ、コーヒー豆には賞味期限があります。

賞味期限というのは、「おいしく食べられる期間」のこと。

コーヒー豆に明確な期限の定めはありませんが、スーパーで売っている豆などは、未開封の状態で約1年としていることが多いですね。

なお、コーヒーは焙煎すると、時間が経つごとにどんどん風味が飛んでいきます。

焙煎したてを売りにしているショップなどでは、焙煎後1ヶ月以内がおいしく飲める期限ということも多いです。

ですので、基本的には開封したら速やかに飲んでしまうことをオススメします。

酸っぱい・酸味のあるコーヒーが苦手な人のための対策5つ

酸味が苦手な方向けに、対策をご紹介します。

• 深煎りの豆を選ぶ
• 高めの湯温でドリップをする
• 豆が新鮮なうちに飲み切る
• ひとつまみの塩を入れる
• コーヒーと一緒に甘味のある食べ物を食べる

完全に対処できるわけではありませんが、多少なり良くなるはずです。

ぜひ試してみてくださいね。

深煎りの豆を選ぶ

酸味が苦手な方はまず、深煎りの豆を選びましょう。

苦味・酸味は焙煎の度合いが大きく影響します。

焙煎度が浅い豆は酸味が強く、深い豆は苦味が強くなることが多いです。

高めの湯温でドリップをする

ドリップの仕方でも味わいは変わります。

苦味の成分は高い温度で抽出されやすいので、酸味が苦手な方は、90℃以上のお湯の温度でドリップしてみてください。

ただし、湯温が高いと他の渋みやえぐみといった成分も出やすくなります。

豆によってちょうどいい温度は違いますし、好みによっても変わりますので、90℃～95℃くらいの間で、ちょうどいい温度を探しましょう。

新鮮なうちに飲み切る

豆でも粉でもインスタントでも、開封後は早めに飲み切るようにしましょう。

特に豆の場合、焙煎した後はどんどん劣化が進みます。

時間の経過とともにおいしい風味は無くなっていってしまうので、焙煎から1ヶ月くらいを目安に飲み切りましょう。

また、豆や粉はできるだけ劣化を防ぐため、キャニスターなどの密閉容器に入れて、冷蔵庫や冷凍庫で保管することをオススメします。

ひとつまみの塩を入れる

コーヒーの酸味が気になったら、塩をひとつまみ入れてみてください。

コーヒーに少しの塩を入れることで、酸味がやわらぎます。

酸味だけでなく、苦味も柔らかくなりますが、角をとってまろやかにしてくれます。

「今日は柔らかい味わいで飲みたいな」なんてときは、塩を入れてみるといつものコーヒーに変化ができて面白いですよ。

コーヒーと一緒に甘味のある食べ物を食べる

少し番外な感じですが、酸味が強いコーヒーを飲むとき、甘味のある食べ物を一緒にするといいかもしれません。

フードペアリングの観点で見ると、異なる味の食べ物同士を合わせることで、足りない部分を補完してくれるんだそうです。

例えばケーキなどは、甘い生クリームと一緒にいちごやオレンジなどのフルーツも食べますよね。

そうすることで、甘すぎず、酸っぱすぎず、それぞれの味わいがまろやかになります。

酸味のキツさをドリップの方法などで改善できないときは、他の食べ物に頼ってみてもいいかもしれません。

酸味に個性のあるコーヒーが楽しめるショップ

ここまではできるだけ酸味を避ける方法をお伝えしてきましたが、豆の個性を感じやすいのはやはり酸味です。

ですので、ここからは実際に飲んでおいしかった酸味に個性のあるショップをご紹介します。

苦いコーヒーが飲みたい方は、こちらの記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

関連記事：コーヒーの苦味の正体と楽しみ方を解説

珈琲きゃろっと

これまでコーヒーを飲んできた中でも、すごく驚いたのが珈琲きゃろっとです。

袋を開封した瞬間、部屋に広がる華やかな香り。

お湯をかけると大きく膨らむ粉、そこからわかる鮮度の良さ。

香り同様、口に含むと弾ける華やかさと、雑味がほとんどないクリアーな後味。

お試しセットが非常にお得な価格で購入できるので、気になった方はぜひ試してみてください。

レビュー記事はこちら

ポストコーヒー

国内外のロースターと提携してスペシャルティコーヒーを届けてくれるポストコーヒー。

独自のコーヒー診断によって、好みの味わいのコーヒーを届けてくれますが、自分で風味の方向性を指定することもできます。

もし診断で深煎り系の診断が出てしまっても、浅煎りを指定できるので安心です。

いろんな国・ロースター・焙煎度のコーヒーが、このショップ1つで楽しめるのでとってもオススメです。

レビュー記事はこちら

imperfect表参道

imperfect表参道は比較的新しいショップですが、スペシャルティクラスで高品質な豆を扱っているショップです。

サブスクの初回はなんと豆200gが送料込みで700円ですが、契約縛りはありません。

1度試してみて合わなければすぐやめることも可能です。

200gで700円の場合、1杯当たりは35円。圧倒的なコスパですね。

安くおいしいコーヒーを手に入れたい方は、ぜひお試しください。

レビュー記事はこちら

まとめ～酸っぱすぎないコーヒーで、豆の個性を楽しもう～

コーヒーの酸味は豆の個性ですが、強すぎると不快にもなります。

特に劣化によって生じる酸味は、多くの人が酸っぱいと言うように、正直おいしくありません。

酸味が苦手な方は、最初から深煎りの豆を選んで買ったり、購入後は早めに消費するなどで、酸っぱいコーヒーを避けることができます。

その一方で、コーヒーの酸味をおいしいと思うことができたら、コーヒーの世界観がまた広がります。

わたし自身も昔は苦いコーヒーしか飲みませんでしたが、本当においしいコーヒーに出会えたことで

今では華やかな酸味のコーヒーも好んで飲むようになりました。

せっかくいろんな風味のコーヒーがあるのに、いろいろ楽しめないなんてもったいないですよね。

みなさんもたくさんのコーヒーに触れて、コーヒーをもっと楽しんでくださいね。