スイスウォータープロセスとは?水除去で安心のデカフェ処理を解説

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こんにちは
コーヒーとスイーツを愛するブロガー Kすけ(@desertandcafe)です。

デカフェのカフェイン抽出方法っていろいろありますよね。

パッケージを見ると、~プロセスとか書いてありますけど、正直なんのことやら。

 
Kすけ
みなさんからすると、特に安全性の部分が気になっていると思います。

ですが、よくわからないまま飲むのはなんだか怖いですよね。

この記事では日本でもよく使われているカフェイン除去方法、スイスウォータープロセスについて説明します。

しっかり理解することで、心置きなくデカフェを楽しむことができますよ。

  • スイスウォータープロセスは水と炭素フィルターでカフェインを除去する方法
  • 薬品は使わないので安心
  • スイスウォータープロセスのデカフェはおいしい

スイスウォータープロセスとは

スイスウォータープロセスは、スイスで考案され、1988年にカナダのスイスウォーター社によって商標登録された、カフェインの除去方法です。

スイスウォーター製法(メソッド)ともいいます。

もう一つのウォーター製法(マウンテンウォータープロセス)と合わせて世界でもメジャーなカフェイン除去方法です。

 
Kすけ
デカフェはカフェインを除去したもののことです。日本ではカフェインレスと同じ意味で使われていますよ。

関連記事:デカフェ・カフェインレス・ノンカフェインの違いについて

スイスウォータープロセスは水でデカフェ処理する

スイスウォータープロセスは以下の手順で行います。

  • GCEを作る
  • 生豆をお湯に浸す
  • GCEを生豆に流す
  • GCEからカフェインを取り除く
  • 乾燥させる
 
Kすけ
順番に解説しますね。

GCEを作る

GCEというのは、グリーンコーヒーエキスのイニシャルです。(フレーバーチャージ水ともいいます)

カフェインは水溶性なので、焙煎前のコーヒー生豆をお湯に浸すと、お湯に溶け出します。

カフェイン以外の水溶性成分も一緒に出てしまうので、カフェインだけを捕まえる炭素フィルターを使って、カフェインを取り出します。

生豆から出た水溶性成分のうち、カフェイン以外が飽和している水がGCEです。

 
Kすけ
水を使った除去方法の根幹です。

生豆をお湯に浸す

GCEを作ったときとは別の生豆を、GCEではないお湯に浸してカフェインを抜く準備をします。

この時点で水溶性の成分は、ある程度お湯に出てしまいます。

 
Kすけ
お湯に浸して柔らかくすると、カフェインが出やすいんですね。

GCEを生豆に流す

スイスウォータープロセスイメージ図
イメージ図

GCEを生豆の入ったタンクに流します。

GCEにはカフェインが入ってませんので、コーヒーとGCEの間でカフェイン量のバランスをとるため、カフェインがGCEに移動します。

1回の処理ではカフェインを取り切れないため、処理回数が違う生豆をいくつか並べて、複数回かけて除去します。

この処理によって、生豆からはカフェインが取り除かれると同時に、その他の水溶性成分を再吸収させることが可能です。

 
Kすけ
風味成分も戻っていくので、効率的にカフェインだけを取り出すことができます。

GCEからカフェインを取り除く

出てきたカフェインを炭素フィルターで取り出します。

カフェインを取り除いてきれいになったGCEは再利用することが可能です。

ちなみに、フィルターが取り出したカフェインは燃焼させて、フィルターも再利用します。

 
Kすけ
地球にやさしい方法です。

乾燥させる

豆からカフェインを取り出し終わったら、乾燥させて出荷します。

 
Kすけ
最終的に99.9%までカフェインをカットできます。

以下はスイスウォーター社が作成した動画です。

英語で説明されていますが、興味があればぜひ見てみてください。

スイスウォータープロセス以外の主なカフェイン除去方法

スイスウォータープロセス以外の、デカフェに主に使われているカフェイン除去方法をご紹介します。

  • 有機溶媒による除去
  • マウンテンウォータープロセス
  • 二酸化炭素による除去

簡単に説明すると、有機溶媒はジクロロメタンなどの溶媒に、カフェインを溶かし出して抽出する方法です。

スイスウォータープロセスでも有機溶媒を使うという説明をされる方もいますが、これはウォータープロセスと混同されているものと思います。

ウォータープロセスは「間接法」とも呼ばれ、水に溶かし出したカフェインを有機溶媒で回収する方法です。

 
Kすけ
似たような名前で紛らわしいけど別物なんです。

マウンテンウォータープロセスはスイスウォータープロセスと同じく、水とフィルターでカフェインを除去する方法。

カフェイン除去の考え方としては同じようなものですが、熱や圧力を加えるかどうかなど、カフェイン除去の工程が違います。

二酸化炭素による抽出は、比較的新しめの手法です。

熱と圧力を加えて「超臨界状態」にした二酸化炭素で、生豆からカフェインを取り出します。

 
Kすけ
まとめるとこんな感じです。
有機溶媒抽出ジクロロメタンなどを使う方法
マウンテンウォータープロセス水とフィルターを使う方法
超臨界二酸化炭素抽出二酸化炭素で除去する方法

デカフェを自宅で作るのは難しい

先ほどお伝えした方法でデカフェは作れますが、自宅で作るのは困難です。

大がかりな設備が必要ですし、もし専門知識がない方が作った場合、何らかの良くない影響が出ることもあります。

プロが作った市販のデカフェを購入することをオススメします。

 
Kすけ
デカフェは水分を多く含ませるので、カビやすかったりするんです。

関連記事:デカフェ・カフェインレスコーヒーの作り方

デカフェのメリットはカフェインに敏感な方や妊娠中の方でも飲めること

体質的にカフェインを避けたい方、妊娠中の方などは、コーヒーが飲みたくても飲めません。

そんな方にとって、デカフェは気軽にコーヒーを楽しめる素晴らしいものです。

カフェインの効果を気にする必要はありませんし、夜でもコーヒータイムを楽しむことができます

また、カフェイン除去の観点でも、スイスウォータープロセスでは水と炭素フィルターしか使っていませんので安心してデカフェを楽しめます。

 
Kすけ
飲みたい物を我慢するってストレスですよね。

デカフェのデメリットはカフェイン効果がほとんどないこと

車を運転するときや仕事・勉強で集中したいときなどは、コーヒーを飲んでシャキッとしたいですよね。

そのため、コーヒーの覚醒効果を求める際は、カフェインが入っていないことがデメリットになります。

ですが、そもそもデカフェを飲む方はカフェインを摂りたくない方なので、あまり関係ありませんね。

 
Kすけ
最近のデカフェはおいしいものが多いので、デメリットとしては弱いです。

関連記事:デカフェのメリットとデメリットについて

スイスウォータープロセスのデカフェは危険?

デカフェは身体に悪いという噂を聞くこともありますよね。

これはカフェインの除去方法の違いによるもので、有機溶媒を使ったデカフェがよくないのではないか、と言われています。

ただし、現在日本では有機溶媒を使ったデカフェの輸入は禁止されています。

スイスウォータープロセスでは薬品を使わずにカフェインを除去していますので、安心してデカフェを楽しむことができます。

 
Kすけ
スイスウォータープロセスは有機溶媒を使うって誤解してる方は、身体に悪いって思ってるかも。

関連記事:デカフェが身体に悪いと言われる理由

スイスウォータープロセスで作られたデカフェをご紹介

わたしがこれまでに飲んだ中から、スイスウォータープロセスで作られたデカフェをいくつかご紹介しますね。

  • ブルーボトルコーヒー
  • ポストコーヒー
  • 極・馨
  • イニックコーヒー
 
Kすけ
どれもおいしいデカフェでした。

スイスウォータープロセス以外でもおいしかったデカフェは以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

デカフェ好きが選ぶデカフェ豆7選

ブルーボトルコーヒーはなめらかクリーミーで高品質

ブルーボトルコーヒーは東京や京都で主に展開しているおしゃれカフェです。

ベラ・ドノヴァンやジャイアント・ステップスといった特徴的な名前のブレンドコーヒーが人気ですが、デカフェを好む方も大勢います。

口当たりがとてもなめらかで、苦味と酸味のバランスがとれた高品質な味わいです。

 
Kすけ
豆でしか売っていないのが難点ですが、デカフェのオススメって言われれば真っ先に思い浮かびます。
銘柄内容量値段(税込)
ナイトライト ディカフェ200g1,890円

レビュー記事はこちら

スペシャルティ デカフェが豊富なポストコーヒー

サブスクで有名なポストコーヒーは、国内外ロースターのスペシャルティコーヒーを、好みに合わせてポストに届けてくれるのが特徴。

デカフェの種類もとても豊富で、高品質なデカフェを手軽に楽しめます。

単品でも買えるので、気になるデカフェをお試しすることも可能です。

 
Kすけ
ドリップバッグも選べるので、ドリップ器具が無くても問題なしです。
銘柄内容量値段(税込)
エチオピア アシカナ150g1,836円
ニカラグア セゴビア150g1,382円
2023年6月時点
PostCoffee(ポストコーヒー)

レビュー記事はこちら

極-馨は香りつき 砂糖不要でおいしいデカフェ

極-馨はデカフェかつフレーバーコーヒーです。

砂糖は不使用ですが、フレーバーがついていることで「甘い風味を感じる」ことができます。

カフェインも99.9%までカットされていますので、ぎりぎりまでカフェインを避けたい人にはすごくオススメ。

 
Kすけ
開発者の方は、自身が妊娠中にコーヒーが飲めなくて困ったので、そういった方に向けて開発されたデカフェになっています。

2023年6月現在、5種類のフレーバーとフレーバー無しのデカフェがあります。

銘柄内容量(粉の場合)値段(税込)
ブルーベリー200g1,780円
アーモンド200g1,780円
黒豆ミックス200g1,720円
ヘーゼルナッツ200g1,720円
ココア200g1,660円
ノーマル200g1,540円
極・馨-Gokkoh-

レビュー記事はこちら

インスタントタイプでもおいしいイニックコーヒー

イニックコーヒーはインスタントタイプのデカフェですが、インスタントとは思えないクオリティを持っています。

 
Kすけ
お湯を注ぐだけなので、忙しいときでもサッと飲めるのもポイント。
銘柄内容量値段(税込)
ナイトアロマ3本~30本594円~5,249円

レビュー記事はこちら

デカフェは1日3~4杯を目安にしよう

コーヒーの目安を海外でのカフェイン摂取量目安に当てはめると、1日3~4杯程となります。

「デカフェならもっとたくさん飲めるじゃん」と思いますが、そういうわけではありません。

コーヒーにはカフェイン以外の成分も多数含まれていますし、そもそもコーヒー成分の全容はまだ完全には解明されていません。

飲みすぎでどんな影響が出るかわかりませんので、どんなにおいしいデカフェでも、1日3~4杯程度にしておきましょう。

 
Kすけ
なにごともほどほどが肝心です。

関連記事:1日当たりのコーヒー摂取量目安について

まとめ~スイスウォータープロセスを理解して、デカフェライフを楽しもう~

  • スイスウォータープロセスは水と炭素フィルターで作る
  • 有機溶媒は使用されていない
  • おいしいデカフェがたくさんある

デカフェのカフェイン除去方法を気にされる方はたくさんいます。

きちんと理解することで、安心してストレスなくデカフェを楽しむことができます。

また、最近のデカフェはおいしいものが多いので、試してみてハマったら、ぜひ他の方にもオススメしてみてくださいね。

それでは、楽しいコーヒーライフをお過ごしください。

参考
Swiss Waters International – Global Trading of Swiss Premium Mineral Waters

imperfect表参道
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