有機溶媒抽出のデカフェコーヒーは安全?カフェイン抽出法を詳しく解説

こんにちは
コーヒーとスイーツを愛するブロガー Kすけ(@desertandcafe)です。

カフェインを避けたい方の強い味方「デカフェ」。

ですが、カフェインを除去する方法っていろいろあります。

特に「有機溶媒」を使ったデカフェは身体に悪いなんて言われるので、不安になりますよね。

でも、除去方法のことをきちんと知れば、そんな悩みともサヨナラできます。

この記事では有機溶媒を使ったデカフェについて、詳しく説明しています。

しっかり理解して、ストレスの無いデカフェ生活を送りましょう。

 
Kすけ
コーヒー飲めないだけでストレスなのに、それ以外のストレスなんていりませんよね。
  • 有機溶媒では人体に毒性のある薬品を使うことがある
  • 海外ではポピュラーだが、日本ではほとんどが販売不可
  • 気になるならカフェインの除去方法を確認して購入しよう

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デカフェコーヒーの有機溶媒抽出は2種類ある

簡単に説明すると、溶媒というのは他の物質を溶かす物質のことです。

コーヒー生豆の中のカフェインをこの「溶媒」を使って取り除く方法、これが有機溶媒抽出です。

かつてはベンゼンなどが使われていましたが、現在は塩化メチレン(ジクロロメタン)や酢酸エチル(エチルアセテート)などが使われます。

塩化メチレンについては、Wikipediaに以下の説明があります。

ヒトに対しては、皮膚または目に接触すると炎症を引き起こす場合があることが知られている。蒸気を大量に吸引すると麻酔作用を示し、中枢神経系を抑制する。慢性毒性として肝機能障害が知られている。

ジクロロメタン – Wikipedia
 
Kすけ
要は強力な薬品を使ってカフェインを除去する方法です。

有機溶媒による抽出方法は大きく2つあって、「直接法」と「間接法」に分かれます。

  • 直接法(ダイレクトコンタクト:ケミカルプロセス)
  • 間接法(インダイレクトコンタクト:ウォータープロセス)

溶媒を豆に直接触れさせるのが直接法

生豆に直接溶媒を触れさせてカフェインを除去するので直接法です。

ダイレクトコンタクトや、ケミカルプロセスと呼ばれることもあります。

 
Kすけ
わりとわかりやすい名前ですね。

溶媒が豆に直接触れないのが間接法

直接は生豆に触れさせないけれど、間接的に溶媒を使用するのが間接法です。

インダイレクトコンタクトや、ウォータープロセスともいいます。

よくスイスウォータープロセスや、マウンテンウォータープロセスと混同されますが別物です。

 
Kすけ
勘違いされている方、けっこう多いかも。

有機溶媒抽出のデカフェ処理方法

それぞれのカフェイン抽出方法を説明します。

直接法の手順

有機溶媒抽出 直接法

生豆を膨らませる

生豆に蒸気や熱湯を当てて膨らませ、カフェインが出やすい状態にします。

生豆を有機溶媒に浸ける

塩化メチレンや酢酸エチルなどの溶媒に浸けこみ、カフェインを抽出します。

生豆を洗浄する

カフェインの抽出が終わったら、溶媒を洗い流すため洗浄します。

乾燥させる

生豆を乾燥させて、出荷します。

 
Kすけ
溶媒を直接触れさせるのはちょっと怖いですね。

間接法の手順

有機溶媒抽出 間接法

生豆をお湯に浸して膨らませて、カフェインを溶かし出す

生豆を熱湯に浸けて、カフェインを含む水溶性の成分を溶かし出します。

生豆を取り出し、有機溶媒とカフェインを結合させる

生豆をいったん取り出し、成分が溶け出た水の中に有機溶媒を入れると、有機溶媒とカフェインが結合します。

お湯を加熱して有機溶媒とカフェインを飛ばす

塩化メチレンや酢酸エチルなどの溶媒は水よりも沸点が低いため、お湯を加熱することでカフェインと一緒に飛ばします。

生豆を水溶液に戻す

カフェインと溶媒がなくなった水溶液の中に生豆を戻し、カフェイン以外の水溶性成分を再吸収させます。

乾燥させる

豆を乾燥させて出荷します。

 
Kすけ
確かに有機溶媒と豆は、直接は触れてませんね。

有機溶媒抽出のデカフェは安全性が不明

海外では比較的ポピュラーな有機溶媒抽出ですが、薬品を使用しているので安全性が気になる方もいますよね?

溶媒の塩化メチレンは、工業分野で溶剤や塗料の剥離剤などに使われることもあり、人への毒性が懸念されている薬品です。

「豆は洗浄するから大丈夫」「残留しても焙煎時に焼失する」など様々な意見がありますが、絶対に大丈夫という根拠は見つけられませんでした。

ですが、塩化メチレン・酢酸エチルを使ったデカフェは日本では販売が禁止されています

ですので、そもそも安全性を気にする必要がありません。

もし海外でデカフェを飲むことがあれば、カフェインの除去方法を確認して、有機溶媒を避ければ安心です。

 
Kすけ
あんまり気にし過ぎても疲れちゃいますけどね。

関連記事:デカフェは身体に悪いは嘘?

有機溶媒以外の主なデカフェの作り方は大きく2つ

有機溶媒以外でよくデカフェに使われているカフェイン除去方法を紹介します。

  • 水による除去
  • 超臨界二酸化炭素による除去
 
Kすけ
どちらもおいしくデカフェが作れます。

水による除去

「スイスウォータープロセス」と「マウンテンウォータープロセス」の2つの種類があります。

どちらも水とフィルターを使ってデカフェ処理をするので、安全な抽出方法です。

 
Kすけ
今の日本の主流は水での除去ですね。

超臨界二酸化炭素による除去

二酸化炭素に熱と圧力を加えると「超臨界流体」という状態になり、カフェインが除去できるようになります。

比較的新しめの手法なため、取り扱っているショップが少ないのが難点です。

ですが、デカフェだけでなく、様々な飲食物に応用できるのでこれからが期待されています。

 
Kすけ
個人的には超臨界二酸化炭素で作ったデカフェはすごくおいしかったです。

関連記事:デカフェ・カフェインレスコーヒーの作り方を説明

まとめ~不安ならカフェイン除去方法を確認して、安心してデカフェ生活を楽しもう!~

カフェインの抽出に使われる有機溶媒は人体に影響を及ぼす可能性があります。

ただし、そもそも塩化メチレン・酢酸エチルのデカフェは日本では販売することができません。

それでも気になる!という方は、デカフェ購入前にカフェイン抽出方法の記載があるものを選びましょう。

安心してストレスなくデカフェを楽しむことができますよ。

みなさんもおいしいデカフェで、楽しいコーヒーライフをお過ごしください。

その他オススメのデカフェ豆は以下の記事でまとめています。

関連記事:デカフェ好きが選ぶデカフェ豆7選

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