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カフェインの除去方法や安全性が知りたい。
妊娠中の方や体質的にカフェインを避けたい方にとって、デカフェはカフェインを避けてコーヒーを楽しむ選択肢です。
ですが、いざデカフェを買おうとしても、「カフェイン除去方法はスイス~」とか「二酸化炭素~」とか、正直よくわかりませんよね。
この記事では、デカフェ好きがマウンテンウォーター製法(プロセス)のカフェイン除去方法や安全性について説明します。
デカフェの作り方を理解すれば、デカフェ選びのときの心配ごとが減りますよ。
- マウンテンウォーター製法は水とフィルターのみでカフェインを除去する方法
- 薬品は使っていないので安心
- 日本では主流の処理方法の1つ
マウンテンウォーター製法は水でカフェインを除去するデカフェ技術
マウンテンウォーター製法は、コーヒーからカフェインを除去(デカフェ処理)するときに使われる製法の1つ。
マウンテンウォータープロセス(メソッド)とも呼ばれる製法で、メキシコのデスカメックス(Descamex)社が処理を行っています。
数多くの有機認証を受けていて、もう1つのウォーター製法と合わせて世界でもメジャーなカフェイン除去方法です。
薬品を使わずにカフェインを除去するため、安全なカフェイン除去方法として注目されています。
マウンテンウォーター製法によるカフェイン除去方法
簡単に説明すると、カフェイン以外の水溶性成分が飽和した水の中に生豆を入れ、カフェインだけを水に溶け出させることで、豆からカフェインを除去します。
具体的な手順は以下の通りです。
- カフェイン以外の成分が飽和した水を作る
- 生豆をお湯に浸して柔らかくする
- 生豆を飽和水に入れる
- 生豆を乾燥させる
- コーヒー豆を磨く
カフェイン以外の成分が飽和した水を作る
メキシコの天然水に生豆を浸します。
カフェインを含む水溶性のコーヒー成分が水に溶け出したらいったん生豆を取り出します。
水に溶けたコーヒー成分のうち、カフェインだけをカーボンフィルターで除去します。
生豆をお湯に浸して柔らかくする
さきほど使った生豆とは別の豆を1時間ほどお湯に浸します。
生豆を飽和水に入れる
柔らかくなった豆を、カフェイン以外の成分が飽和している水に浸けます。
飽和水の中で熱と圧力を加えながら撹拌することで、カフェインだけが水に溶けだします。
生豆を乾燥させる
生豆を水から取り出して乾燥させます。
豆が湿ったままでは出荷できませんので、3回に分けて乾燥させます。
コーヒー豆を磨く
最後にコーヒー豆をブラシで磨いて、形を整えてから出荷します。
マウンテンウォーター製法以外のカフェイン除去方法
デカフェの作り方には大きく分けて3種類あります。
- 有機溶媒による抽出
- 水による抽出
- 二酸化炭素による抽出
それぞれ簡単に説明します。
有機溶媒はジクロロメタンなどの溶媒にカフェインを溶かし出して抽出する方法です。
かなり古くからある方法で、現在でも使われています。
水による抽出にはマウンテンウォーター製法とスイスウォーター製法の2種類があります。
どちらもカフェイン除去の考え方としては同じようなものです。
二酸化炭素による抽出は、比較的新しめの手法です。
熱と圧力を加えて「超臨界状態」にした二酸化炭素で、豆からカフェインを取り出します。
関連記事:デカフェ・カフェインレスコーヒーの作り方
デカフェは危険?身体に悪い?カフェイン除去方法によって違う安全性
よくデカフェは身体に悪いといった話を耳にします。
これはカフェインの除去方法の問題で、有機溶媒を使ったデカフェがよくないのではないか、と言われています。
有機溶媒デカフェに使われることのあるジクロロメタン(塩化メチレン)は、塗料の剝離剤などに使われることもあり、人体への毒性が懸念されている物質です。
デカフェになるときには豆を洗浄したり、焙煎時に焼失するから大丈夫とも言われますが、絶対に安全とは言い切れません。
ただし、今の日本では有機溶媒を使ったデカフェは輸入できず、販売することはできません。
現在日本で売られているデカフェは、水や二酸化炭素を使ってカフェインを除去したものがほとんどです。
薬品を使っておらず、カフェインが無い以外は普通のコーヒーとほぼ同じなので、安心してデカフェを楽しむことができます。
関連記事:デカフェは身体に悪いは嘘?
マウンテンウォーター製法で作られたデカフェ3選
マウンテンウォーター製法のデカフェにこだわりたい方のため、マウンテンウォーター製法で作られたデカフェをご紹介します。
- ポストコーヒー
- 珈琲きゃろっと
- タリーズコーヒー
マウンテンウォーター製法以外でも、実際に飲んでみて美味しかったデカフェは以下の記事にまとめています。
関連記事:デカフェ好きが選ぶデカフェ豆7選
ポストコーヒー
ポストコーヒーはサブスクで有名なコーヒーショップです。
国内外の多くのショップと提携し、高品質なコーヒーをポストに届けてくれるのが特徴。
デカフェの種類も豊富で、マウンテンウォーター製法のデカフェだけで4種類もあります。(2023年6月時点)
銘柄 | 内容量 | 値段(税込) |
---|---|---|
グアテマラ サント・ドミンゴ | 150g | 1,382円 |
ブラジル フロラータ | 150g | 1,382円 |
チルブレンド | 150g | 1,382円 |
メキシコ ハニー チアバス | 150g | 1,382円 |
単品で購入することもできますし、サブスクにデカフェを混ぜ込むことも可能です。
しかも、サブスクを使うと毎回300円OFFクーポンがもらえます。
ポストコーヒーのオンラインショップで利用できるので、お得に美味しいデカフェを手に入れることができます。
関連記事:ポストコーヒーのデカフェをレビュー
珈琲きゃろっと
お試しセットの販売ページが怪しさ満点の珈琲きゃろっと。
ですがその美味しさは本物です。
部屋に広がる香気、鼻を抜ける華やかさと余韻の心地よさ。
単品で見ると「ちょっとお高いかな」と思いますが、お試しセットを買ってみれば納得でした。
2023年6月時点では2種類のデカフェを扱っています。
銘柄 | 内容量 | 値段(税込) |
---|---|---|
メキシコ チアバス | 200g | 2,180円 |
エチオピア シダモ | 200g | 2,180円 |
関連記事:珈琲きゃろっとのお試しセットをレビュー
タリーズコーヒー
先に紹介した2つに比べると味の面では落ちますが、通販だけでなくタリーズの店頭でも買えるのがいいところ。(置いてない店舗もあります)
扱っているデカフェは1つだけですが、1杯当たりの金額がかなり安い(約69円)のでおすすめです。
銘柄 | 内容量 | 値段(税込) |
---|---|---|
オーガニックデカフェ エチオピアモカ | 200g | 1,380円 |
関連記事:タリーズのデカフェをレビュー
まとめ~マウンテンウォーター製法は水を使った除去方法なので安心~
日本ではマウンテンウォーター製法やスイスウォーター製法で作ったデカフェが主流です。
水とフィルターだけでカフェインが除去されているので、安心してデカフェを楽しむことができます。
マウンテンウォーター製法で作られたデカフェは種類も多いので、銘柄選びにも困りません。
デカフェの安全性を心配していた方も、この機会にぜひ、デカフェを試してみてはいかがでしょう。
最近のデカフェはとてもレベルが高くなっているので、カフェインを避けてコーヒーを楽しめますよ。