デカフェってなに?カフェインを控えてコーヒーを楽しむために知っておきたい基礎知識
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
デカフェとカフェインレスの違いとか、そもそも安全なのかとか、いろいろ知りたい。
体質的な問題や、妊娠中・授乳中でカフェインを避けたい方でも、コーヒーを飲みたくなることはありますよね。
「デカフェ」や「カフェインレスコーヒー」、「ノンカフェインコーヒー」など、呼び方がいろいろありますが、それぞれの違いや1日にどれくらい飲んでいいのかなど、よく知らずに飲んでいることもありますよね。
ここでは、デカフェを飲み始めてデカフェにハマったデカフェ好きが、デカフェに関する疑問や知識などをまとめました。
デカフェのことを詳しく知って、安心してデカフェライフを楽しみましょう。
デカフェってなに?ノンカフェインと名乗るカフェインレスには注意が必要
デカフェとカフェインレスコーヒーは、実はほとんど同じもの。
もともとカフェインが少なかったり、含まれているカフェインを取り除いたものが、デカフェ・カフェインレスと呼ばれます。
ただし、カフェイン量はまったくのゼロではなく、わずかに含まれているので注意が必要です。
一方、最初からカフェインを一切含んでいないものがノンカフェインです。
代用コーヒーとも呼ばれますが、「たんぽぽコーヒー」や「大豆コーヒー」といった、もともとカフェインを含まない原材料を、コーヒーっぽい味わいがするように加工を施したものがこれに当たります。
デカフェを「ノンカフェインコーヒー」と銘打って売られていることもありますが、コーヒーはもともとカフェインが含まれているものですので、正確には「ノンカフェイン」ではありません。
ノンカフェイン=カフェイン0だと思ってノンカフェインコーヒーを買うと、カフェインが含まれていることがあるので注意が必要です。
デカフェのメリットとデメリットを解説!最大の特徴は覚醒作用の少なさ
デカフェのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
覚醒作用が少ない | 覚醒作用が少ない |
利尿作用が少ない | 値段が高め |
カフェイン中毒・依存症になりにくい | 普通のコーヒーより風味が劣る |
買える場所と種類が少ない |
デカフェの最大の特徴は、カフェインが少なく、覚醒作用がほとんどないこと。
夜にコーヒーを飲むと眠れなくなる方でも、安心して寝る前のコーヒーを楽しむことができます。
また、カフェインによる利尿作用も少ないため、すぐにトイレに行けない状況でも気にすることなくコーヒーを飲めることもメリットと言えるでしょう。
ただ、デカフェはコーヒーからカフェインを除去するため、普通のコーヒーより販売までの工数が多くかかります。
カフェイン除去の工数分、価格が普通のコーヒーより少し高めに設定されているのは、昨今の値上げラッシュによってお財布の紐をキツくしたい方にとってデメリットです。
また、カフェインはコーヒーの風味要素の1つでもあります。
そのため、カフェインを除去したことによって、風味が落ちてしまうのも、コーヒー好きにとっては辛いところです。
ですが、昨今はカフェインの除去技術も進歩していて、普通のコーヒーと風味にそん色のないデカフェも増えてきています。
スペシャルティと呼ばれる高品質の豆をデカフェにすることもあり、素直に「美味しい」と言えるデカフェが買えるようになりました。
これまで「デカフェは美味しくないから」と避けていた方は、一度、高品質なデカフェを味わってみると、デカフェに対する考え方が変わるかもしれませんね。
関連記事:デカフェのメリット・デメリットを解説
デカフェがまずいと言われる理由は代用コーヒーにあり
デカフェはまずいとよく言われますが、そこには勘違いも多く含まれます。
カフェインの除去によって風味が落ちていることも要因の1つですが、よくある勘違いが代用コーヒーを飲んで、おいしくない・コーヒー感がないといった感想を持っているということ。
代用コーヒーなどのノンカフェイン飲料は、コーヒーに味を似せた別物であって、コーヒーではありません。
美味しいデカフェを飲みたい場合は、まずは代用コーヒーではないデカフェを選ぶこと。
そして、品質の良い豆を挽いてドリップすると、香り高いデカフェを楽しむことができますよ。
関連記事:デカフェがまずいと言われる理由とデカフェ選びのポイント
デカフェは身体に悪い?カフェインの除去方法が分かれば安心
デカフェは身体に悪いという説があります。
カフェインの除去には酢酸エチルやジクロロメタン(塩化メチレン)などの有機溶媒を使われることもあり、発がん性などの健康被害が疑われることから、デカフェは身体に良くないと言われます。
ただ、有機溶媒でのカフェイン除去は海外ではよく使われる手法ですが、安全性の観点から日本では酢酸エチルやジクロロメタンを使ったデカフェは流通していません。
基本的に水か二酸化炭素といった、普段から接しているものでカフェインを除去したデカフェがほとんどなので、安心してデカフェを楽しむことができます。
関連記事:デカフェが身体に悪いと言われる理由と真相
カフェインは水か二酸化炭素で除去される
日本に流通しているデカフェの、カフェインの除去方法は大きく分けて以下の3つです。
水 | 二酸化炭素 |
---|---|
スイスウォータープロセス | 超臨界二酸化炭素 |
マウンテンウォータープロセス |
水を使ったカフェインの除去方法は2種類ありますが、どちらも原理は同じです。
カフェイン以外のコーヒー成分を含ませた水に、コーヒーの生豆を漬けることで、カフェインを豆から水に移すことでカフェインを除去します。
日本でよく見るのはどちらかというとマウンテンウォータープロセス(製法)で、工場がメキシコにあることも関連して、メキシコ産の豆を使われていることが多いです。
二酸化炭素を使った手法では、二酸化炭素に熱と圧力を加えることで、液体でも気体でもない「超臨界流体」という状態にします。
超臨界流体には気体のようにどこにでも入り込め、液体のように成分を溶かし出せる特徴があるため、この特徴を利用して、カフェインを取り除きます。
水・二酸化炭素、どちらの手法でも、薬剤などは使わずにカフェインを取り除くため、安心してデカフェを楽しむことが可能です。
コーヒーやデカフェの1日摂取量は3~4杯を目安に
カフェインは、眠気覚ましや集中力を上げたいときなどに頼ることもありますが、摂りすぎると体調不良を引き起こす可能性もあります。
カナダ保健省や欧州食品安全機関によると、1日の最大カフェイン摂取量の目安は、健康的な成人でおよそ400mg。
コーヒー1杯を150mlとしたとき、含まれているカフェインの量は約90mgですので、コーヒー換算では3~4杯程度となります。
ですが、短時間で摂取し過ぎるとカフェイン中毒になる恐れもあるため、目安が3~4杯だからといって、まとめて飲むのは止めておきましょう。
なお、カフェインへの耐性は個人差がとても大きいです。
コーヒーを1日に何杯飲んでも平気な方もいれば、1杯飲んだら具合が悪くなる方もいます。
目安だからと鵜吞みにせず、自分の体調を見ながら飲むことを心がけることで、楽しいコーヒーライフを送ることができます。
また、デカフェにはカフェインがほとんど入っていないため、何杯でも飲めると思ってしまう方もいるかもしれません。
ですが、カフェインが少なくても、ポリフェノールなどの他の成分も含まれていることは忘れてはいけません。
どんな成分が過剰摂取によって身体に影響するかわかりませんので、デカフェの摂取も3杯前後を目安にすることをおすすめします。
関連記事:1日に飲んでいいコーヒーの目安