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どうやって作るの?
「氷出しコーヒー」ってご存じですか?
水出しコーヒーなら知っている、という人は多いかもしれませんね。
この記事では、氷出しコーヒーとは一体どんなコーヒーなのか、どうやって作るのかを解説します。
- 氷出しコーヒーはまろっと濃厚でおいしいコーヒーが作れる
- 味わいが安定しないのも魅力
氷出しコーヒーは氷が溶けたときの水で抽出する方法
通常コーヒーのハンドドリップはお湯を注いで抽出します。
氷出しコーヒーはその抽出作業をお湯ではなく氷で行うというものです。
抽出の方法は簡単で、ドリッパーにセットしたコーヒー粉の上に大量の氷を置いておくだけ。
あとは放っておけば、時間の経過によって溶けた氷の水滴が、コーヒー液を抽出してくれます。
時間をかけてじっくりと抽出しますので、濃厚ですがすっきりとした味わいになります。
氷出しコーヒーの作り方
氷出しコーヒーの作り方を解説します。
使う器具
抽出に必要な器具は以下の通りです。
- ドリッパー
- フィルター
- コーヒーサーバー
- ドリップポット
- コーヒー粉
- 氷
普段からハンドドリップをされる方であれば、特筆するような器具はありませんね。
好みにもよりますが、個人的にはコーヒー粉は中深煎りから深煎りの豆を使うのが好みです。
浅煎りの豆を使うと味が薄くぼけてしまい、時間をかけた割に残念な味になった気がしました。
抽出手順とレシピ
手順は以下の通りです。
- サーバーにドリッパーを乗せる
- ドリッパーにフィルターをセットする
- セットしたフィルターにコーヒー粉を入れる
- お湯(水)をかけて蒸らす(蒸らさなくてもOK)
- コーヒー粉の上に氷を乗せる
- 氷が溶けるまで放置
わたしのレシピではコーヒー粉40g、蒸らしのお湯70ml、氷は200g乗せます。出来上がり量は250mlくらいを想定しています。
本当はもう少し乗せたいんですが、うちのドリッパーでは物理的に限界です。なので、乗せられるだけでOKです。
また、蒸らしはしなくてもOKと書きましたが、できるだけ濃いめに抽出したいときは、蒸らした方が味が出やすくなります。
コーヒー粉を入れたら氷を乗せていきます。
氷は砕いてもそのままでも、どっちでもいいです。
氷をもりもり乗せていきます。
横から見るとこんな感じ。
抽出完了!
とろーりおいしいコーヒーができあがりました。
人によっては蒸らしをせずに、最初から氷を乗せることもあるようです。
ちなみに抽出の世界チャンピオン 粕谷さんのレシピでは粉50g、氷500g(限界まで)、水100mlとのこと。
4:6メソッドの本にレシピが記載されています。
氷出しコーヒーの良い点・メリット
氷出しコーヒーのメリットは以下の通りです。
- 抽出に手間がかからない
- お湯を大量に沸かさなくてよい
順番に解説します。
抽出に手間がかからない
コーヒー粉の上に氷を置いて、放っておくだけで抽出できます。
手間はほとんどかかりません。
手間はないのに、おいしいコーヒーが楽しめます。
お湯を大量に沸かさなくてよい
冷たいコーヒーが飲みたくなるような暑い日に、大量のお湯を沸かしたくないですよね。
氷出しコーヒーの抽出にはほとんど(人によっては一切)お湯を使いません。
余談ですが、夏に奥様から何を食べるか聞かれた時に「簡単にそうめんでいいよ」という発言は控えましょう。
上記と同じ理由で奥様のお怒りを買うことになります。
氷出しコーヒーの悪い点・デメリット
デメリットは以下の通り。
- ドリップした感がない
- 味の再現性が低い
- 抽出に時間がかかる
あんまりデメリットでもないですが、解説します。
ドリップした感がない
ほったらかし抽出ですので、自分でコーヒーを淹れた感がほとんどないのが欠点です。
ハンドドリップを好む方は、抽出の手間・時間など含めて楽しんでいることが多いです。
置いておくだけ、という抽出では楽しみが少ないと感じる方もいるでしょう。
味の再現性が低い
溶けた氷がコーヒー粉に当たるところ・当たらないところの差があるので、抽出にムラがでます。
安定を求める方にとってはデメリットですが、毎回変わるその味わいを一期一会として楽しみましょう。
抽出に時間がかかる
室温や作る量にもよりますが、1~2杯分を抽出するのに4~8時間程度かかります。
飲みたい時間に合わせて事前に準備しておく必要があります。
裏を返せば夜のうちにセットしておけば、朝に飲むコーヒーを確保できます。
朝からすっきりおいしいコーヒーを楽しみましょう。
氷出しコーヒーと似たようなコーヒー
氷出しコーヒーと同じように、ほったらかして作るコーヒーを2つご紹介します。
- 水出しコーヒー
- 氷コーヒー
水出しコーヒー
字面は似ていますが、「点」がないのが水出しコーヒー。
お湯を使わずほったらかし、という意味では氷出しコーヒーと一緒ですが、当然ながら水出しコーヒーでは氷ではなく水を使います。
他に「コールドブリュー」や「ダッチコーヒー」というものもありますが、これらはすべて同じもので水出しコーヒーのことです。
水出しコーヒーについての記事は下記に貼っておきますので、興味があればみてみてください。
関連記事:水出しコーヒーの作り方
氷コーヒー
氷出しコーヒーや水出しコーヒーと違い、こちらはお湯を使います。
氷コーヒーではまずお湯で普通にコーヒーを抽出し、出来上がったコーヒーを氷にします。
氷にしたコーヒーをグラスに入れ、そこにミルクを注ぐことで、少しずつコーヒー味の氷が溶けていきます。
味の変化を味わえます。
最初はほとんどミルクの味しかしないのが難点ですね。
関連記事:氷コーヒーの作り方
まとめ~氷出しコーヒーで一期一会を楽しもう~
氷出しコーヒーは通常のハンドドリップコーヒーとは違い、氷が溶けた時の水滴でコーヒー液を抽出するコーヒーです。
氷を置いたらあとは放っておいてもいいので、手間がかからないのがメリットです。
氷が溶けるのにとても時間がかかりますが、夜にセットして翌朝飲む、というようにすれば、時間がかかることも気になりませんね。
また、デカフェ豆を使って朝のうちにセットしておけば、夜には冷たいデカフェを飲むこともできます。
関連記事:デカフェ好きが選ぶデカフェ豆7選
暑い日はアイスコーヒーを飲みたくなりますが、たまには違う風味を感じるのもよいのではないでしょうか。
氷出しコーヒーは手間がかからずとても簡単ですので、ぜひやってみてくださいね。