トルココーヒーってどんなコーヒー?実際に淹れてみたら失敗した話

こんにちは
コーヒーとスイーツを愛するブロガー Kすけ(@desertandcafe)です。

トルココーヒーってご存じですか?

ターキッシュコーヒーともいいますが、コーヒー粉と水を鍋で一緒に沸かして抽出するコーヒーです。

いわゆる浸漬式のコーヒーの一種となりますが、どんな味になるのか実際に試してみたところ、見事に失敗したのでお話します(笑)

トルココーヒー(ターキッシュコーヒー)とは

誕生は遥か昔

トルココーヒーというのはコーヒーの淹れ方の一種です。

トルコの伝統的なコーヒーの飲み方のことをトルココーヒー(英語:ターキッシュコーヒー トルコ語:テュルク・カフヴェスィ)といいます。

誕生は今から約500年前、1500年代にオスマン帝国で飲まれるようになりました。

ペーパードリップが発明されるのは1908年ですので、トルココーヒーの歴史の古さがよくわかりますね。

トルコでは飲み物はチャイが一般的ですし、コーヒーを飲む時もトルココーヒーではなく、私たちが飲むようなドリップコーヒーを飲むことが多いそう。

しかしおもてなしや大事なイベントなどの際にはトルココーヒーが出されますし、2013年にはユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、今もなお、トルコの方たちにとってはなくてはならない文化といえますね。

ちなみにトルコの有名なことわざとして「一杯のコーヒーにも40年の思い出」というものがあります。

ちょっとの親切でもずっとその人の心に残る。だから他人には親切にしようね。という意味で使われるそうです。

日本にも似たような意味のことわざはありますが、コーヒーを絡めたことわざがあるところに、古くからコーヒーと親しんできた文化を感じますね。

本場ではジェズヴェを使う

トルコではトルココーヒーの抽出にジェズヴェという小さな鍋を使います。

長い柄のついたひしゃくのような形をしていて、熱伝導率が高い銅または真鍮で作られているものが多く、1人~2人分(およそ120~200CCくらい)の容量です。

日本ではイブリックと呼ばれることもありますが、イブリックはトルコ語で細長い水差しを指しますので、厳密には別物ですね。

淹れ方

トルココーヒーの抽出方法は浸漬式です。

まずジェズヴェに深煎りのコーヒーの粉(極細挽き)と水を入れて、弱火で沸かします。
甘くしたければこの段階で砂糖を入れましょう。

沸騰したら火から離してかき混ぜ、これを3回ほど繰り返した後、表面に浮いた細かい泡をカップに移し、泡を壊さないようにコーヒーを注げばできあがりです。

トルコの伝統的な方法だと、熱した砂にジェズヴェを差し込んで沸かすようです。
だから熱伝導率が高い素材で作られているんですね。

ですがジェズヴェは日本の一般家庭には99%ありませんので、もしおうちで淹れる場合は小さめの鍋で代用すれば大丈夫です。

なお、現地ではカルダモンなどのスパイスを入れて飲むこともあるようです。

浸漬式と透過式の違いについてはこちらからどうぞ。

注意点

コーヒーの粉ごとカップに注ぎますので、一気に飲もうとすると、口の中が粉だらけになりますのでご注意を。

また、カップに注いでから砂糖を追加すると、コーヒーの粉と一緒にまぜまぜすることになるので、絶対に後入れNGですね。

実際に淹れてみる

さてさてそれでは実際にやってみましょう。

当然わたしの家にもジェズヴェはありませんので、片手鍋で淹れてみます。

深煎りのコーヒー粉20gと水200CC、それと砂糖5gを鍋にぶっこみます。

弱火で沸かします。

沸いたら火から離してかき混ぜて、を3回繰り返すと、
細かい泡ができ・・・
泡ができ・・・
あれ?できない?

さて、出来上がりがこちらになります。15分くらいかかりました!
ご覧の通り、見事な泡が、ありません!(あれぇ!?)

調べてみたところ、最初にしっかりとかき混ぜておく必要があるようでした。

泡を作るポイントは、冷水を使うこと、熱する前にしっかりかき混ぜること、弱火でじっくりと火を入れることです。

出典:占いもできるトルココーヒーとは?トルコ人直伝の入れ方や特徴を紹介! | Toruko Tabibu

ま、そんなこともありますよね。
しかもあとから気づいたんですが、コーヒー豆を極細挽きじゃなく、うっかり中挽きで挽いてしまったのも原因の一つかもしれません。

・・・

気を取り直して、粉が沈むのを待って飲んでみました。

ハンドドリップする時よりも少ない水で抽出しますので、味はかなり濃く、どちらかというとエスプレッソに近いかもしれません。

舌触りは粉っぽさが少しありますが、不快に感じるほどではありません。
本来はコーヒーとお水を一緒に提供して、口の中の粉っぽさをお水で流してしまうみたいです。

あと砂糖はいれましたが、弱火でじっくりと抽出する方法のためか、コーヒー自体の甘さもでています。

けつろん おいしい

でした!

まとめ~手間はかかるけど普段と違う経験ができて楽しい~

トルココーヒーはおうちで淹れる分には特別な器具はなにもいりませんので、誰でもトライできます。

ハンドドリップよりも手間がかかりますが、一度試してみてはいかがでしょう。
新たなコーヒーと出会うことができますよ。

トルコではチョコレートなどと一緒にコーヒーを飲むことが多いようですので、トルコの風景を思い浮かべながら、おいしいお菓子と一緒に召し上がってみてくださいね。

わたしは次は極細挽きで挽いて、熱する前にしっかりとかき混ぜてから淹れてみます。

それでは楽しいコーヒーライフをお過ごしください(^^♪

参考

トルココーヒー – Wikipedia