【もう迷わない】コーヒー豆の産地別の特徴【8ヶ国】

こんにちは
コーヒーとスイーツを愛するブロガーKすけ(@desertandcafe)です。

コーヒー豆ってとても種類が多いですよね。

種類が多すぎて何を買えばよいのか、スーパーの棚の前で長時間悩んでしまったこと、ありませんか?

銘柄名には生産地域の名前がついていることが多く、生産する地域によって、細かい気候や栽培する豆(しやすい豆)などが異なるため、味や風味なども異なってきます。

コーヒー豆は温暖な気候、かつ標高の高い場所(300~2500m程度)が栽培に適しているため、その生産地は赤道を中心に、緯度が南北25度あたりの地域(コーヒーベルト)に集中しています。

今回はそのコーヒーベルト内に位置している、生産国別の風味のおおまかな方向性について、説明していきたいと思います。

みなさんのコーヒー豆選びの一助になれば幸いです。

コーヒーの品種は大きく分けると3種類

実はみなさんが普段飲んでいるコーヒー豆の品種は、先祖を辿っていくと、大きな分類としては3種類しかありません。

これらは3大原種と呼ばれており、

  • アラビカ種
  • カネフォーラ種
  • リベリカ種

の3種からなります。

その中でも圧倒的なシェアを誇るのが「アラビカ種」で、全体の生産量の約7割ほどを占めています。
残りの約3割がカネフォーラ種で、リベリカ種はほぼありません(1%くらい)

そこからそれぞれの品種において、突然変異の発生や品種改良などを行い、ティピカ種やブルボン種、スマトラ種やゲイシャ種といったものに派生していきます。

ちなみに、現在日本に流通しているものもほとんどはアラビカ種で、カネフォーラ種やリベリカ種に出会うことはあまりありません。

産地別の大まかな特徴

ブラジル

生産量は圧倒的な1位。
広い国土を利用して、大小さまざまな農園がコーヒー豆を栽培しています。

その生産量は、全世界の生産量の約3分の1を占めており、日本にも多く流通しています。

香りは柔らかく、酸味と苦みのバランスがよいのが特徴。ブレンドする際のベースにもよく使用されています。

代表的な銘柄は「サントス」です。

コロンビア

コーヒー豆の生産量は世界第3位。

コーヒー豆の栽培に従事する方が多く、広い国土のあちこちで生産しています。

また、地域によって標高・雨量・気温などの気候条件が異なるため、産地によって味のベクトルが異なります。

香りはフルーティさがあり、突出しない酸味と柔らかな苦味でバランスがよく、すっきりと飲みやすいです。

こちらもブレンドコーヒーのベースによく使用されます。

代表的な銘柄は「エメラルドマウンテン」です。

インドネシア

コーヒー豆の生産量は世界第4位。

インドネシアでは病気によってアラビカ種の多くがやられてしまった背景から、病気に強い、カネフォーラ種から派生したロブスタ種が多く栽培されています。

しかし、一部地域で栽培されているアラビカ種は品質がよく、人気があります。
また、同じ品種でも、栽培する島や地域によって特徴が変わります。

例えばスマトラ島で栽培される「マンデリン」は酸味が少なく、しっかりとしたコクと深い苦味を感じられる高級銘柄として有名です。

エチオピア

コーヒー豆の生産量は世界第5位。

コーヒー発祥の地と言われている、コーヒー大国エチオピア。

そんなエチオピアのコーヒーは、香り高く、酸味が強いのが特徴です。

モカコーヒーといえば、聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

もともとは、エチオピアの隣国、イエメンのモカ港から輸出されていたので、エチオピアの豆もイエメンの豆も、両方まとめて「モカ」と呼ばれていたようですね。

代表的な銘柄は「モカ・シダモ」など。

グアテマラ

コーヒー豆の生産量は世界第9位。

グアテマラの国土は日本の約3分の1程度ですが、その約7割が山岳地帯であり、きれいな水と、豊かな土壌など、コーヒー豆の栽培に適した環境が整っています。

甘い香りと、やや強めでシャープな酸味、豊かなコクとのバランスがよく、日本でもよく飲まれています。

アメリカ(ハワイ)

ハワイのコナコーヒーといえば、ハワイ旅行のお土産として有名ですね。

ハワイ島ではほかにも栽培している銘柄がありますが、コナ地区で栽培されたアラビカ種の豆だけを「コナ」と呼ぶそうです。

「コナコーヒー」は世界3大コーヒーの一つで、甘い香りで酸味は強く、苦みも少なめですが、雑味が少なく、すっきりとした味わいです。

ジャマイカ

ジャマイカはコーヒー豆の生産量はあまり多くありませんが、世界3大コーヒーの一つ「ブルーマウンテン」の生産国として有名で、その約8割は日本に輸出されています。

甘み・酸味・苦味のバランスに優れているのが特徴です。
とがったところがないため、個性がないと感じる方もいるかもしれませんが、裏を返せば誰にでも受け入れられやすいコーヒーと言えるかもしれません。

タンザニア

タンザニアはあまり聞きなれない国名ですが、アフリカ東部に位置する国です。

北東部にはキリマンジャロ山がそびえ、その山の標高1500m~2500mで栽培されたアラビカ種が、「キリマンジャロ」と呼ばれ、世界3大コーヒーの一つに数えられます。

ただし、昨今では近隣の農園で栽培されたコーヒー豆の品質が上がったこともあり、タンザニア産であり、水洗式で精製したアラビカ種であれば、キリマンジャロのブランド名を利用できます。

柑橘系のような香りと、強く、しかしさわやかな酸味、すっきりとした味わいが特徴です。

まとめ

ここまで8ヶ国をご紹介しました。
国別のおおまかな風味の方向性をまとめると以下のようになります。

  • ブラジル・コロンビア・ジャマイカ産のコーヒーはバランスがよく、万人受けしやすい
  • エチオピア・グアテマラ・タンザニア・コナは酸味が特徴的
  • インドネシア産は強めの苦味としっかりとしたコク

同じ国でも銘柄や生産者、生産地域の違いによって風味は変わりますので、飲み比べてみても面白いかもしれませんね。

いろいろ飲み比べをして、自分の好みのコーヒーを見つけましょう(^^♪

参考

  • Coffee: World Markets and Trade – UACD
  • Wikipedia